ゲーム+α日記(2001年1月)

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1/31

 『てんたま』中。
 おっ、まともなシナリオ出現! って出現?

 一人クリアしたらおまけシナリオ「うらたま」が出てきたんですが、これはいい。最初の一文から、と言える自信はなかったにしても、読み進むうちに本編との出来の違いが沁みてくる。
 本編じゃうざったいだけの情報収集係を主役に据えた失恋話ですが、5分もあれば読破できるコンパクトサイズの中に、心の揺れを筋道立てて盛り込んであります。比較対象があまりにアレなんでむやみに評価が高くなっている可能性がありますが、本編プロローグの100倍は泣ける話でした。個人的にはぜひこっちで泣きたい(←女の子の泣き顔萌えーって白状しなさい(悲しみ&喜び限定・いじめられてるの除外))。
 これはきっと、6時間も続いた本編からの攻撃に耐え忍んだごほうび。ここで一息ついて、また長い苦難の道を歩めとの道しるべか。ありがとう俺は頑張ってます。

 それにしても『ギガウイング2』ほっぽりだしてまで頑張ってるんだと思うと空しい。期限切られるとパワーが引き出されるものだなあ。


1/30

 『てんたま』一人クリア。
 こんなにも、こんなにも、こんなにも苛立つテキストがまだあるなんて。『メモリーズオフ』唯笑シナリオの悪夢が無限ループで蘇る。
 しかも最初バッドエンドだし。それも訳の分からない理由で。こら、俺の選択肢を即座に否定するんじゃない!<主人公
 ノベル系ゲームを遊ぶときはメモを取るようにしているけれども、途中からつっこみ大会に変わっていきましたよ。大学ノート6ページが「?」で息の詰まりそうな充実ぶりを見せています。
 ようやく拝んだスタッフロール、でも『メモリーズオフ』の人ではないみたい(「しまぞう」というのが変名でなければ)。こんなテイストを共有できるのが不思議。シナリオ担当者として4人の名前を確認する。とりあえず続ける。週末には手放せるように頑張ろう。

 ああもう例を挙げますよ。こんな鬱憤を一人で抱えていてたまるか。
[問]主人公は二人の異性から同時に好意を持たれていることを察し、嬉しい悩みの渦中にいる。彼は、快活な下級生よりも、その親友にして一年先輩でもある奥手な娘の方を好ましく思っている(というか今付き合っている)。その娘を思いやる胸の内をつづった次の文章の意味を把握せよ。

 初めて男と付き合って、その相手がオレだって事は彼女のためにも慎重にいってやりたい
 何だその「いって」は。「言って」か「行って」か「一手」か。なんていやらしい。
 目にする文章のいちいちが、句読点レベルまで歪んでおります。こんな日記者風情に言われるんだよ。悔しいと思って下さいよ。もう。

 『てんたま』関連に占拠されて、以前の印象が薄らぐのが惜しい。急いで書き留める。Memorial Games更新:Sense Off。確認のためにゲームを立ち上げて一部読み直して、汚れた心がすすがれた思いがしました。
 SとOは大文字なのか小文字なのか、作り手側でも統一されてないようなので、今回は大文字で表記しております。ドラマCD出るんだそうで。そそられる。
 更新ついでに、Memorial Games全般からプレイ時間と「思い出価格」(という評価)を削除しました。世の中には金では買えないものがあると気づいた、のです。多分。
 それにしても、加速度的にギャルゲー一色に塗りつぶされつつある当ページであることだなあ。


1/28

 先週は思いとどまった買い物を週末に決行。そして手元には『ギガウイング2』がある。
 やった! ゲーセンそのまま! 勲章勲章画面一杯の勲章! 「叫べ! リフレクトフォース! 狙え! 勝利の”京点(けいてん=1016点)”越え!」
 と季節柄好適な煽り文句…ってほんとに叫んでるよ力一杯「リフレクト、フォーッス!!!!」
 DC版の特徴として全キャラに声が当たっていることが挙げられます。が、それがうるさくてたまらない。いかなる効果音もかき消す魂の叫び。要りません。オプションで音声オフ。
 あら。途端に静かになった。

 このゲーム、これだけ見た目が派手な割に爽快感はもう一つです。それは効果音のせい。これだけ画面の至る所で絶え間なく破壊しまくっているのに爆発音に迫力がない。効果音が全体的におとなしめ。これで『バンガイオー』ばりのサウンドショックな演出があったらもっとすっきりしたろうに。サウンドボリューム調整があったらなあ。
 しかしそれでも、アイテム漁りは気持ちいい。楽しい! 息抜きとして最高! やっぱゲームはこうでなくちゃ!

 …ええ、「息抜き」なんですよ。これが。
 ゲームの作者を追いかけていけばいいゲームに当たる率は高くなる、ってのは真理なんだと思う。現状では超大物を除いて作者は明らかにされないし、これからもそれは続くだろう。そんな中、いかに良いゲームを引き当てるか。逆に、いかに地雷を踏まずにやり過ごすか。
 そこで作者を徹底的に調べるというのも一手だろう。それ一辺倒だと冒険できなくなるけれど、これからは心がけてみようか…

 『ギガウイング2』と並行して『てんたま』を遊んでいます。
 このシナリオライターは『メモリーズオフ』のメインの人と同じだと予想します。かなりの確信を持って。ついでにヒロインの声も共通ではないかと(こっちは自信なし←違ってました)。
 早くスタッフロールを見なければ。もしそれ以外のライターがいなかったら、一刻も早く売却しなければならない。CDを叩き割りたくなる前に。


1/26

 近くで用があったのでついでに秋葉原で買い物でも、と思ったけれど、どうも欲しいソフトがご当地では軒並み売り切れか品揃えにないかもしくは定価据え置き販売だったので結局何も買わずに撤退。
 探すソフトが悪いのだろう。秋葉原において、店が独自の特典をつけることで高値で売りきる戦略に出るソフトを物色するのは、ゲームそのものが目当てである限り賢い行動とは言えない。
 また、出たばかりのソフトであれば、電気街でも地元のゲーム屋でも値段は定価近くで変わらないはずであり、そういう事情を知ってなおそのようなソフトを買おうとするとき、値段のことは気にかけないはずなのだった。まったくもう、何しに行ったんだ秋葉原へ。そこでしか買えないものに狙いを絞らなきゃ時間の無駄使いだ。
 つーかどこへ行っても
『てんたま』が売り切れとは何事ですか?(←ドリームキャストはどうした)


1/24

 ああ。よりにもよってこのタイミングで報道されるかなあ。セガのドリームキャスト生産打ち切り・ソフト事業特化方針
 ファイナルファンタジーもグランツーリスモも欠いてPS2がもたついている今、ゲームキューブもXboxも出ていない今、セガの名をアピールするには絶好のチャンスであるこの瞬間を、よくぞここまで見事に生かしきったものですね最悪の形で。敵から送られた塩を豪快に撒いてしまった感が。
 (コメントが出てますが、「作り続ける」とは一言も述べてないので誤報ではないのでしょう)

 セガにとっては最悪のタイミングでも、遊ぶ側には関係ないこと。既に出ているソフトで楽しめればそれでいい。未来を考えるのはやめよう。というか考えてない。
 買いますよドリームキャスト。でも桜色は勘弁。


1/22

 デパートのゲームコーナーに寄ってみたら、インフレスコアで著名なシューティングの続編『ギガウイング2』が置いてあったので早速遊んでみる。
 てかてかして緻密な2D画に感心している間に1機死亡。戦いはもう全開に始まっていたようです。
 ほどなく「アイテムボルカノン」に遭遇して大興奮。スコアアイテムが何百と(数えてないけど)画面を埋め尽くすようすはインパクト抜群。「アイテム時空に突入」という設定と合わせてしまりなく笑いが漏れる。アイテム時空ってなんだ?

 問題はゲームを終えたその後で、あの湧き出るオブジェクトを我が家で見たいという欲求に駆られてしまったことにあります。自宅のテレビを勲章が埋め尽くすさまを夢見てしまい、その夢想が早くも実現可能であることに思い至った瞬間、財布の中身を確認する自分がいました。もちろんソフトと本体を買うために。
 落ち着けと諭す内部の声に耳も貸さず、持ち合わせが足りないと知るやキャッシュディスペンサーに一直線、金を下ろさんとおもむろにカードを取り出せば、目に入るは赤字に白抜きの「DC」マーク、それをもごく自然にドリームキャストと変換するほどに勢いは止まらぬままゲーム売場に直行、そこで目にしたものは。

『サクラ大戦』仕様ドリームキャスト

 思わず硬直した一瞬の隙を逃さず内なる声の説得が。
 まあ、待てって。
 ひとつじっくり考えてみようじゃないか。まあそこに座って。お座り。
 いかにソフトが『ギガウイング2』だからといって、それを収納する本体が桜色であって良いものかどうか。想像してみろよ。
 無理しなくてもいいじゃないか。一週間考えてごらん。

 過去にどのバージョンの『サクラ大戦』も遊んだことがなく、いかなるさくら属性の持ち合わせもないと断言できる(あー、川本真琴「桜」は唯一の例外にしてもいい。って関係ないじゃん)自分にとって、花組(だっけ)の面々とともに文字通信で遊ぼうなどという同梱ソフトには何の魅力もなく、というかそれ以前にやっぱり恥ずかしいでしょこれは。
 これは勤め人の購入物としてだいぶどうかしている、と思える買い物はソフトに限定したい、ハードウェアは汚染から守りたい、というささやかなポリシーのもと、店を後にしたのでした。
 最後の砦ってやつですかね(五十歩百歩ってやつかも)。

 しかしマジで桜色なんだなあ(←気になっているのか!?)


1/20

 親指の痛みは消えた。でも、全てが元に戻ったわけではなくて、「パッド(スティック)って本当にいいものですねー」という思いが残されたまま。
 ということで、6ボタンパッド1500円也を買ってきて『バロックシューティング』をプレイ、そしてクリア。おお、クリアできたよ。嬉しかった。生き延びることがこれほど嬉しいとは思わなかった。
 しかしこの内部ランクというものを、自分は相当好いていないらしい。なぜ自機がやられると敵の攻撃が緩くなるのか、が理解できないのが原因かと思う。特にこのゲームはライフ制なのでミスしてもプレイは続行、すると次の瞬間から敵弾の密度が薄くなるのです。その露骨な手加減ぶりを目にすると萎える。

 本当に敵がこちらを憎んでいるなら、手負いのところを見逃すはずがありません。そうすることがゲームとして面白いかどうかは別、というよりまず間違いなく不快でしょうから、そうせよと主張するつもりは全くありませんが、その代わり直観に反するシステムには何か理由付けがほしいと、各ステージを通してプレイする通常モードを遊びながら思いました。
 もっとも、原作の『バロック』世界観にこの難易度調整をうまく説明する設定がある、という可能性はあります。もしそうならこのゲームに対する私の好感度はぐっと上がるのですが。
 ただ、果たしてそれでいいのか? という疑問が今浮かび上がってきました。ゲーム自体は同じで背景や演出のありなしが変わるだけで評価を変えるのが妥当かどうか、という。
 これに対しては、『バロシュー』の場合はそれでオッケー、と考えます。なぜならこれは『バロック』のシューティングゲームだから。世界観込みで味わってほしいという思いが、このタイトルには込められているはずだから。
 予備知識がない私にとってこのゲームは「道中の弾のばらまき方が殺伐としているのに対してボスとの駆け引きが面白い、武器選択が不自由なシューティング」です。それにしても、クリアさせてくれたことへの感謝の気持ちを振り払ってそんなこと書かなくてもいいのに、と今さら思いました。

 今のはあくまで通常モードで遊んだときに気にする問題で、スコアアタックモードは別。「スコアアタックであること」は全てのシステムの説明になります。自爆しようが敵を逃そうが、最終的にスコアの高いものが勝ち。
 どのモード、さらにはどのシューティングもスコアアタックである、という考え方もあります。でも、どうも自分はそうは考えられないらしい。わざわざ異なるステージを並べて始まりと終わりを作る以上、最後まで死なずに進めてほしいという作り手の願いがまずあるはずで、ゲームごとに異なるその願いを知らないと勿体ないと思うのです(その点、ループゲームはスコアアタック感を格段に高めてくれます)。
 でもこれは、満足にクリアもできないヘボシューターの愚痴ですねえ。


1/17

 右親指に力を加えると痛む。外傷なし。
 そんな謎の奇病が発生した。影響:ピンセットを用いた作業、ボタンを押す動作などの遂行に支障を来す。

 ゲームも親指を刺激しないようにと、『バロックシューティング』をキーボードで遊んだりするも、慣れた方向入力デバイスのありがたみをしみじみ感じる結果に。
 パッドでもスティックでもいいけれど、「方向キーを押し間違えない」「『同時押し』を意識しないで斜め移動できる」「連続的な方向転換・入力方向固定を任意に切り替えられる」ってなんて素晴らしいことだろう!


1/14

 うわ、待った! それだけではないだろう!<昨日の自分
 『sense off』を楽しむための追加条件、それは
 「ゲームであろうとしているギャルゲーも遊んだことがある」
こと。これを満たすためには、ノベルものだけじゃ足りない恐れがある。
 思えば『To Heart』は5割くらい、『プリズマティカリゼーション』は8割がた、この条件に当てはまったから挙げたはずのタイトルだった。

 それがゲームとして実際に面白いか否かは問わない(『ときメモ』でも『セングラ』でも可)。そういうのを遊んだことがあって、ノベルゲーを「ゲーム」と呼ぶことに疑問やためらいを感じたことがあれば吉。
 『sense off』から、解答の一つの形が得られることでしょう。
 あと、「泣かせ」の要素は含まないことは付記しなければだめかな。

 お、約1週間で決着がつくものなんだ。狙い撃ちは相当しづらいと思うけれども、財政面さえやりくりできれば悪くないのかも知れないな、『sense off』と『AIR』のリリース間隔は。PCに限るなら。
 ほら、この夏はいろいろあったから。FFとかドラクエとか『ガンパレ』とか(ついていけなかったタイトル、結果論なタイトルが各一つずつ)。


1/13

 『sense off』おまけシナリオ(先生じゃない方)を再度遊ぶ。ストーリーの流れというものに拘泥しないように見えるシナリオであり、そこだけを気にすると疑問符に満ちたまま読み終わらなければならない(一度目のプレイではそうだった)。
 が、ラストシーンで語られている状況を、ゲームの中から外へ、今まさにプレイしている自分へとスライドさせてみたとき、
 戦慄が走った。

 いやあ、このゲームにはギャル絵が必要ですよ。こんなテーマを扱うからには、かわいい絵で心和ませるインターバルが絶対欲しい。例えば抽象画ばかりだったら息が詰まりそうだ。
 観賞が第一ではなく第二の目的になるギャルゲー。いや、第一の目的でないものはもうギャルゲーとは呼べないか。
 このおまけシナリオで示された発想はシナリオライターサイドならではのもの。アナロジーによって彼女の発言から別の意味を見出したとき、確かに何か糸のようなものが張られた気分になりましたよ、目の前のモニターと自分をつなぐ。ネタばれと言っていいかどうか、そうに決まってると思いこんで反転「ネタばれ」しますけどノベル式アドベンチャーゲームという制限ある形式でどこまで思いを伝えられるか、ゲームという「檻」に閉じこめられながら、主にテキストの力でどこまでダイレクトに伝達できるかという可能性を追求するっていうことですよね。換言すれば、システムの力を借りない(いや、反面的に借りていると言えるけれども)というシナリオサイドからの闘争宣言
 これは次回作が非常に楽しみ。何しろ「歴史はもう、始まっている」のですから。

 ある程度ギャルゲー経験を積んでいて(特にノベルもの)、萌え抜きでギャルゲーを遊べるプレイヤーには(2001/1/14条件追加)超お勧めですこの『sense off』。
 私がこのゲームを楽しめたのは『ONE』『To Heart』『メモリーズオフ』『プリズマティカリゼーション』を遊んでいたおかげ。経験豊富ならもっと楽しめるんだろう。


1/11

 PS2のモーニング娘。が出るソフトが本日発売であることをファンに教えてあげたのに反応が芳しくない。
 もっとも、勧めている自分だってどんなソフトか知らない。2〜3時間笑って過ごせればいいではないか、くらいの気持ちで推薦したからいけなかったんだろう。

 モーニング娘。(Mourning Musume。)
 テレビ番組の一コーナーから誕生した女性アイドルグループ。任侠映画のエキストラなどを経て「モーニングコーヒー」で歌手デビュー。最愛の人に死なれた少女が悲しみをこらえつつ朝の食卓に向かう姿を切々と歌い上げた佳曲で、ゲーム『センチメンタルグラフティ2』のオープニング曲に採用された。その後しばらくユニゾンによる嗚咽・慟哭路線を歩むも一転、不治の病を受け入れ前向きに生きることを明るく高らかに宣言した「LOVEmy死因」が大ブレイク。同曲は「葬式ダンス」ブームを招来し、全国の斎場を長期に渡って賑わせた。新メンバーも加え、今世紀はさらなる飛躍が期待される「現代日本の泣き女集団」。現在ニューヨークにて、某有名癒し系アドベンチャーゲームの主題歌をレコーディング中。

 というような娘たちなら、出る番組すべてチェックする勢いで追っかけるんだけれども。


1/9

 いや、「解釈」ではなくどちらかというと「読解」に近いようです。
 って昨日の続きというか訂正で『sense off』の話は続く。
 このシナリオは、プレイヤー各人で異なる「解釈」の余地を残してはいなくて、情報を丹念に辿って考えていけば誰でも同じ答えに行き着くよう作られているのではないか、と、プレイしていて思った。それが実は自分の思い込みに過ぎなかったとしても、そう思わせられるという特徴には注目したい(key作品群を比較対象にしています)。
 作者の意図を求めて五里霧中、といった感覚がありません。歩むべき道が示されている感じ。それでもなかなか把握に至らないあたりは迷路のよう。明晰っておととい書いたけれどそれはこの「単純ではない明快さ」のことなのでしょうか。(←誰に訊いているんだ)

 ここで唐突に「『センチメンタルグラフティ』も、12股じゃなくて12通りの逢瀬に分岐するアドベンチャーにすれば良かったのに」との思いが浮かぶ。その疑問はすぐ、『セングラ』がゲームを目指して作られていた(志としては『ときメモ』フォロワーだそうだ)ことを記憶から引っぱり出して解決を見たけれども。12股も変だけど、知り合った女の子の家にすぐ電話をかける『ときメモ』の主人公だって充分変だ。それを問題にさせないのがゲームの出来である、と。
 それは良しとして、もう一つ、なぜ今になって『セングラ』が思い出されたか、という疑問があったのだが、これまた速攻で、プレイステーションに初代『セングラ』が移植されるという情報が頭に引っかかっていたためと分かった。確かファミ通の新作発売スケジュールに載っていたような。

 それは良しとして、もう一つ、なぜ今になって『セングラ』が。


1/8

 やー語りてー『sense off』についていろいろと語ってみてーという思いを強く抱きつつ、ネタばらしの誘惑に負けてはならないとの懸念半分、解釈途上であるための足場への自信のなさ半分から思いとどまる。
 心理描写の「間の取り方」がうまいという気がしました。説明が一足飛びにならず、着実に読者を引っ張る感じ。それでいて、脚力が付いたと見るや壁を作る。最初は弾き返されるけれど、別シナリオを読んでいるうちに、その壁に穴を空けるヒントをつかんだ気にさせられる。気のせいかも知れなくても。
 我慢しかねるので一つだけ仮説メモ(思いとどまってないじゃん)。バッドエンドは副作用(一応伏せ字)だと思っておりますがどうなのか。

 曲も良いんですねーこれが。さっそくMD編集だ。
 これと『Air』を一ヶ月空けずに出すなんて、ビジュアルアーツは何やってるんだ、と思ったけれど、アダルトゲームオンリープレイヤーにはちょうどいい間隔なんだろうか。


1/7

 自分の感じていることが、他人の感じていることと全く異なっていたらどうしよう。例えば、周りの景色が、自分が見ているようには他人には見えていなくて、自分と同じように見えている人なんて一人もいなくて、それについて伝えようにもこれっぽっちも話がかみ合わなかったとしたら、そりゃあもう恐ろしい。
 孤独の恐ろしさは、伝わらないと感じたときに急上昇する。

 一人で悩むよりまず相談してみなさい、口に出せば少なくとも気が紛れるから、なんて嘘。心のこもらない頷きなんて何の慰めにもならない。勇気を出して打ち明けてみて、それに直面してしまったときのダメージは大きい。説明しようという努力は無駄なものだと、徐々に悟っていく。
 そのようにして、孤立は悪循環に陥り、悩みは深みに落ち込んでいきます。そのうち、黙っているしかなくないと思い込み、部屋の隅でうずくまることにもなる。

 「共有」をネタに迫ってこられると、こちらは平静にしてはいられない。
 そんな
『sense off』が今年の初PCアダルトゲームになりました。
 「伝えられないことの恐怖」がこうもすんなり伝わってくるのは、シナリオが明晰だからだと思います。クリアな『ONE』と言うべきか。
 「わたわた」はいい擬態語だ。

 感覚は信じるか否かで決まるもので、論理とは対極にあるものなんじゃないか? という気はするけれども。


1/4

 明けましておめでとうございます。
 01年ってすっごく据わりが悪い。2001年も、ましてや1年も。文字にしてみて初めて(つまり、このページを更新しようとして初めて)本当に新年を迎えたことが実感できましたよ。

 年末のお買い物メモin秋葉原。
 その1:サターン4MB拡張RAM
 『X-MEN vs STREET FIGHTER』同梱品が調子悪くて実用にならないことは前から気にかかっていた。単品で売っているとは思わなかった。
 でも、これが必要なゲームで遊ぶだろうか(より根本的な問題)? 可能性があるとすれば『アストラスーパースターズ』(必須じゃないけど)か『D&D』で、一筋の可能性があるならそれを断ち切るべきじゃない。そのようにして僕は生きてきた(僕?)。

 その2:『マジカルチェイスGB』
 旅のお供にゲームボーイソフト。携帯機で普通にシューティングが遊べてしまうという目の前の現実は、意識してみればさらりとは流せない。『ネメシス』の画面は幻想コンタクトレンズ(グラシリーズ変換機能搭載)を通して見ていたし、『ツインビー』や『R-TYPE』では苦い経験をした。思い出なし(他機種版未プレイ)でもOKなことにもっと驚け俺。あ、でも前述シューティングズもカラーなら印象変わるのかも?
 ということでこのソフトで年越しなどしてみましたが、スタッフロールを見て首をひねる。AEONというお名前がユニット名か何かでない限り(参考例:YAEN)、どうやらこのGB版移植はたった一人で行われた模様なのだが、そしてそのこと自体すごいことだと思うが、説明書の巻末を見るとアイオン氏は「かいはつきょうりょく」と非常に控えめな位置取り(筆頭でもない)、こりゃ一体どういうことだ? さらにこの取説のどこにも主人公リプルの顔が出てこないけれども、原作もそうだったのだろうか?
 何か裏がありそうな匂いが漂う。お客さんが踏み込むようなところじゃないけれどもねー。

 その3:『美食倶楽部バカゲー専科2』(キルタイムコミュニケーション、ユーズドゲームズ編集部・編)
 新刊ながら懐かしい文章もちらほら、のバカゲー本。ゲーム日記的記述よりも、4ページくらいできりっとまとめたエッセンスのほうが好き、と思いつつも、「遊んだ気になれる」という利点を持つ日記文体も重宝ではあります。『FF8』なんかはこれ読めば満腹になれる。そんな意味で前作より実用的な一冊。実用的なバカゲー本って何だ。
 太字やデカフォントが目立たなくなったのは◎。このくらいがちょうどいいと思います。

 番外:アーケードで『シルバーガン』プレイ権(1回100円)
 なんと、帰省先のゲーセンに『シルバーガン』が! 時間の許す限り(電車が出る寸前まで)粘ってプレイ。大事なこと(4Cは青チェーン、とか)を思い出しながら何とか6〜7回目でクリア。
 今世紀初ゲーセンで『シルバーガン』を遊ぶ。人生まだまだ捨てたものじゃない。この贅沢は二度と起こらない。

 年明け早々過去を全力で振り返りましたが、そんな調子の当ページを今年もよろしくお願いします。



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