ゲーム+α日記(2005年9月)

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9/26(月)

 さきおとといのアニメ話を背景色にしたのは、ネタバレじゃなくて、単に自分が恥ずかしかっただけだと気づきました。
 恥ずかしいものは隠しておけばいいという不思議な心理。

 ところで、ゲーム版『苺ましまろ』でクリアが最初だったためにコツがつかめていなかったのだろう、割とさっぱりしたエンディングを迎えていた千佳ルート(というような分かりやすい道筋はないのだけれど)にもう一度挑んでいるうちに、あるいは既に見たマンガを何度となく読み返したり(さっさと未読分に行けという話もある)しているうちにふと思ったのですが、千佳の特徴は「素直」なんじゃないだろうか。
 一番初めに「特徴のないのが特徴」なんて定義づけられてしまったせいで、ついそれに気を取られるけれど、この子はボケにちゃんと突っ込みを入れる、褒められたらばっちり反応する、いたずらされたらまともに怒る。
 自発的に何かをする場面があまりないのは、ほかにしたがる子がいて、その話がたまたま先に公開されているだけで、千佳が何もしようとしない子だとは思えない。千佳はお菓子作りが得意でよく作っているけれど、その調子で他のことだってこなしているような頼もしさが感じられる。そういえば「優等生」とも呼ばれていた。
 そういう芯のある柔軟さを素直って表してもいいのではないだろうか。あるいは、昨今では素直なんて特徴のうちに入らないのか。
 まあ、つまりその何だ、千佳はいい子だと思った!(←勝手に思ってろ)

 そんなわけで、最初にクリアしたのとは別展開のエンディングに到達。
 もっとも、最初のも控えめながら満足度は高かった。「1年後に再び帰郷した主人公を、他の女の子と遊んでいる最中だったのにそれをすっぽかして迎えに来る」というもので、あの年頃にして友達よりお兄ちゃんを取ったか!(「あの年頃」のことを知ってるわけでもないけれど)と喜んでいたのです。しかしつける薬なしの全肯定だな。
 ところが今回のは、さらに先、2年後のことが入ってきて。
 全く予想外だった。目が点になった。それは反則だと思った。原作に沿ったイベントたちに、原作にそぐわないまま居座り続けた成果が、この未来を呼んだというのか。
 あの2人はこれからどうなるんだろう。主人公はどこまで自制できるんだろう。もう見てられんよ(心配しなくてもゲームは終わってます)。


9/23(金)

 そんなわけで『苺ましまろ』単行本の発売分2〜4巻と、大判で出ていた総集編みたいなやつをまとめて買ってきました。
 1巻だけのときより物量4倍、しかし羞恥は同等以下。やったぞ、また一つ苦手が克服されようとしています(されて良かったのか?)。
 しかしストックが4巻分しかないのに、より抜きものなど売り出していいものだろうか? 「より抜きサザエさん」は何巻分の土台の上にあるのだろう(記憶の片隅にあるだけの単語を思いつきで口にするのは危険です)。

 さて、総集編は面白いのだけまとめたものだというのでそちらは読みましたが、あとの3冊はゲームを終えるまで取っておく方針。
 それにしても、立ち姿とか座りポーズとか、ごく自然に、まるで標準的に内またスタイルなところが大変強く印象に残ります。あの子たちは、他人に見せようなんてまるで企んじゃいないのだ。
 力によっては壊れることのない、揺るぎない世界が確立されていて、安心して楽しむことができました。

 ところで、この大判誌やら単行本の帯やらに書いてあったのに気づいたのが程なくその時間を迎える頃だったこともあって、アニメ版も見てみることにしました。
 アニメを見る! 昨日まで全く想像もしていなかったこの進展ぶりには、自分でも驚くほかありません。

 うーむ、しかし、かなり期待して見たアニメでしたが、これにはのめり込むことはありませんでした。
 単行本1巻と先ほどの総集編の内容が大半を占めていて、原作との比較がこんな初心者の自分でもできたので(してしまったので)、そう思ったのかも知れません。
 これだったら本を見ていればいい。というより、この回の放映分で自分が好きだった箇所が削られていて、その方針が一貫していて、かつ自分と合っていないように感じ取れたのでした。
 いいのかな、こんなに話を広げて。あくまで今回見た限りにおいて、であります(何せこれしか見てないんだから)。
 以下、9/22深夜放映分に関する話をします。ネタバレ、ってこういうタイプのアニメでも使うんだろうか。

 アニメ版では美羽がまるでいいところなく描かれていました。鼻つまみ者扱いです。時折ぽろっと出てきていたはずの本音が消されていて、一から十まで作為の塊みたいです。
 そんなバカな、って目を疑うくらいに。

 ダイエットのために千佳と美羽が二人で風呂に入るシーンがあります。ここで原作では、大きなコマ3つを使い、半ページに渡って、美羽が髪の毛を洗う様子が描かれます。
 これには一応、「そんなにじっくりと洗髪している間、ずっと千佳がお風呂ダイエットに取り組んでいた」という説明の意味があるにはあります。でも、実際のところそういう単発的な説明の役割は大してかけられておらず、この一連のコマが担っているのは、「美羽が(もしかしたら『この世界の小学生女子が』まで広がるかも)どんな行程で髪を洗うか」「髪にかけられあるいは手で絞られた水はどのように流れるか」といった、いわばこの世界を説明する役割だと思うのです。
 この3つ分のコマでの主役は美羽ですが、自らの意思で主役を務めているわけではありません。作為なんてないのです。普通に過ごしているだけで主役足り得ているのです。
 言葉に頼ることなく、絵の力で世界の理を示してくれる。だから、自分はこのエピソードの中で、このシーンが一番好きでした。
 決して「入浴シーンだから」というだけの分かりやすい理由ではないのです。そんなこと言えば二人ともタオル巻いてるしね(←台無し)。

 何の気なしに見ることにしたアニメ版でこのエピソードが流れると知ったときの喜び、そして、この美羽の静かな活躍ぶりが激減(頭をシャンプーで泡立てることも、濡れた髪を絞ることもないなんて!)しているのを目の当たりにしたときの悲しみ。
 なんともやるせない限りでした。
 他にも、「後に美羽も同じ悩みを悩むようになる」くだりもざっくりカット。美羽は完璧なのか。これじゃ千佳から嫌われても仕方ありません。というか、美羽って嫌われものという認識なのか? なんでこんなひどい仕打ちを受けているんだろう。
 美羽がきちんと機能してこそ、怒るだけでなくいろいろな千佳の表情が引き出されるので、しゃんとしてもらいたいところです(←けっきょく千佳萌えと言いたかったらしい)。

 たまに変わったことをすると、調子がつかめなくていけません。
 ともあれ、初期設定でゲーム→内容でマンガ、と続いた、対『苺ましまろ』連敗は2でストップ。
 これで勢いが止められ、どうやら、DVDやら音楽CDやらフィギュアやらへの進出の目は消えたようで、ほっと胸をなで下ろしました。
 ああでも、先月あたりに出ていたという、連載雑誌の付録「ゴミ箱にはまった千佳フィギュア」はかなり好ましかった。もう1ヶ月早くこれに取りかかっていたらと思うと、救われたような少し惜しいような思いです。
 ま、ゲーム版の発売も購入も1ヶ月前だったんだけどね!

 ときにそのゲーム版は、初期の名前入力に登場人物名を入れてみて、複雑な気分。
 システムのこういうセンスはまさに前世紀のものだなあ。


9/18(日)

 原作のマンガ1巻をまず読んでみようと思い書店に向かったものの、なぜか店内でタイトルが思い浮かばず、「うーん確かひらがな4文字だったはず……『よつばと』? でもなんかキャラ違うよなあ」と迷いまくりました。
 結局『苺ましまろ』はその本屋には置いてなかった。ないから探せなかったのだと思うのです(それを理由にするのもどうかと思うが)。
 なんとか他で見つけて購入。レジに持ち込むとき、ゲームを買う際の100倍は恥ずかしかったのですが、思えばギャルゲーを買う昔の自分もそうだった。すれてしまったものだと再認識。

 で、読んでみたらかなり面白かった。
 マンガなど新聞の4コマ以外は数年ぶりで、ページ内で読む順序を誘導するためのコマ割りのルールまで忘れている体たらく。
 そんな底辺からこのペースに乗っていくには少し時間がかかったものの(何度か読み返して進行を確認した)、最終的には支障なく読み下せるように。
 隣のコマに移るときにほとんど変化がないところと展開が劇的に変化するところが混ざっていて、意表を突かれっぱなしだった。これはクセになる。続きも読みたくなりました。

 一方、ゲーム版ですが、これによく似たプレイ感覚のゲームを思い出しました。『エンジェルプレゼント』だ。
 一日をイベント遂行可能な数回に区切るところ、イベントを探すためにはマップを総当たりしなければならなさそうなところ、個々のイベントが良好な反面、物語を進めようとするとまるでしまりがなくなるところ。
 ついでに読み込み時間待ちが苦痛なところもか。あ、これは思い出しただけで腹立たしくなってきたぞ。

 もっとも『苺ましまろ』は初めからイベント重視(物語軽視)の姿勢を打ち出しているので、感動を保証していた『エンジェルプレゼント』に比べれば格段に罪は軽いというもの。
 つまり、それくらいには罪のあるゲームではあります。

 ときに、このゲームでは、1巻にあっただけでもいくつかのエピソードを「丸ごと収録する」という試みが行われています。
 マンガには主人公などいないので、その場面では完全な傍観者。そしてマンガが面白いのでこっちだって面白いことには変わりない。「じっと眺めるのは楽しい」というおとといの感想は全く正しかったのだなあ(正しかったらどうだというのか)。
 それだと原作を読んでおけば遊ぶ必要ないのか、といえば、声がついているのでそうでもない。特にトラブルメーカー・美羽(みう)の喋りは出色で、頻繁に出てくる「なんだとー」というセリフの「なだとー」ともつれる感じがたまらなく好きです。

 あ、いま自然に「美羽」って使った。そういえば「千佳」も呼び捨て感覚だ。
 よそよそしさが取り払われたことの表れだと思います。

 そんなこんなで現在3つエンディングを見ましたが、とにかく声優さんインタビューをそのまま乗っけるのは本当にやめてほしいと思いました。
 なに話したらいいか困ってるじゃないか。そんなものを公開されるなんて気の毒な。


9/16(金)

 主人公:大学生。
 登場キャラクター:5人のうち小学生4人。
 もはやギャルゲーもここまで来たか、家庭用ならではの開き直りぶり。こうも極端な例を示されたなら受けて立たねばなりますまい。
 ほかに短大生のお姉さん(←「幼なじみ」であり主人公と同級であろうけれども、当方既にちびっ子目線に修正済み)がいるけれど、それを盾とすることなく、飛び込もうではないか、年齢差およそ2倍、言い訳できないおつき合いの扉へ!

 という予備知識だけを持って、『苺ましまろ』に取り組み始めました。
 しかしこれがまた予想以上にガチンコ勝負。かつて『My Merry May』において、高校生×中学生でさんざん煩悶したのが遠い昔のことに思えるほど、この主人公の本気度には度肝を抜かれっぱなしです。
 だって小6生に携帯の番号聞いてデートにお誘いですよ。そして現地で楽しくおしゃべりしたその夜にはメールなんかもご査収ですよ。俺はこの先、耐えられるのか。とても心配だ。

 そしてゲームも割とまともな作りで、いやこれをまともと評したら歴代のギャルゲーから鼻で笑われるかも知れないけれど、行動で結果が読めないあたりがゲームらしさを垣間見せる一幕といったところ。
 画像読み込みのテンポの悪さは、タイトルが標榜する「ゆるさ」で納得するには辛目ですが、小さい子が大勢でにぎやかしくしているのをじっと眺めるのは楽しいです(←それでいいのか)。

 あとこのゲーム、これまた懐かしいことに主人公名が完全入力制なのですね。本名プレイの羞恥を2005年になって味わうことになろうとは。
 それが女の子の口から呼ばれないのは怠慢などではなく、無粋を避けた洗練の証と見ます。
 主人公が大学生男子なのは、この子らから兄呼ばわりされるためであり、それは異なる名前を呼ばずに済ませる方針を、メディアワークス流の期待への応え方に潜ませた結果であるのだろうから。
 しかしメールのやりとりなんかを見ると、『シスタープリンセス』シリーズはやっておいた方が良かったのかなあ。ただ今作の制作はハドソンだそうで。よく分からないコンビだ。

 まずは髪の毛の色で判別できて、お目付役の姉がいる関係で主人公も無茶できまいと踏んで千佳ちゃんから。こんな子たちになら、ちゃん付けも致し方あるまい。
 だんだん原作も知りたくなってきましたよ。


9/7(水)

 メーカーの新作発売記念、には少し早いけれど、そのつもりで。
 Memorial Games更新:
月は東に日は西に。PC版です。

 でも新作とは縁がなさそうです。
 ここらで一発、ど本格ファンタジーでもやってもらえまいかねえ(←設定上無理すぎ)。


9/4(日)

 『ファイナルファンタジーXI』において、認められる最大のレベルよりだいぶ下回った段階で一人、ドラゴンとの戦いに放り込まれるイベントに遭遇しました。
 そして完敗。

 負けたのは事実として仕方ないにしても情けなくふがいない己の姿でした。
 しかし、ふがいなかったのはキャラクターの能力ではなく、能力を生かし切れず自滅に等しい形で押し切られた自分にあったのです。
 いかに戦いに臨む心の準備が伴っていなかったからといっても、それだけを言い訳にできないほどの惨めなやられっぷり。その晩は悔しくてなかなか眠れませんでした。
 そこで次の日は考えた。作戦を練った。準備に奔走した。複雑な行動を簡略化できるマクロコマンドを一通りこしらえた。忘れぬように手順を控えて、いつでも参照できるようにもした。

 こうして迎えた再戦にて、無事リベンジを果たした次第です。
 最高の気分だ。時間の流れの中で行動回数が制限される中、どれだけ多くのことを効率よく詰め込めるか。工夫に応えてくれる『FFXI』の戦闘システムが好きです。



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