ゲーム+α日記(2007年6月)

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6/24(日)

 『トラスティベル』への評価が減点法に基づいてしまうのは、仕方ないことだと思います。
 なぜなら、プレイ前の情報から受けた印象が曖昧に最高だったから。
 こんな画面で、こんな設定で、こんなキャラたちが、いったいどのような物語を見せてくれるのか。はたまた、楽しませてくれるどんなシステムが用意されているのか。
 このゲームにどれだけ大きな期待をかけていたのかを、今さらながらに知ったのでした。

 隅々まで丹念に描かれ、しかしそのために通路が分かりにくくなる対策を、あっけらかんと「見えない壁」で済ませてしまう様子。
 戦闘における敵撮影シーンのかわいさ微笑ましさを吹き飛ばすような、買い取り価格のバカ高さ。そんな凄腕の激写ボーイならばその日の糧に困ることはないだろうにと思いながら、間違いだったので返せと言われる前に回復アイテムを山と買い込みます。
 固有名詞が音楽用語で統一されているのはいいけれど、ポルカ・アレグレット・ビートと意味も出身も不揃いなこれらが全て人名という羅列ぶり。地名も無理してつけなくてもと思えるものが多い。これらが後々本来の語義通りの役割を発揮するというのなら一転礼賛するけれど、そんな大技が成り立つものでしょうか。
 そして、「セッション」にははっきりと失望しました。楽譜の一片を受け持ってゲーム内のキャラと曲合わせ、なんて楽しそうな演奏シーンにわくわくしていたのに、プレイヤーは何一つ担当しないなんて! 
『シンフォニック=レイン』とは行かずとも、懐かしや『ヘラクレスの栄光IV』くらいには弾かせてもらうよとパッドに力を込めていたのに、その目の前を合奏が通り過ぎていきました。ボタンたくさんあるじゃん、押させてよ。

 こうして、違和感を見つけながら進めていくのでしょう。
 これは『トラスティベル』の事前に不満を見出せなかった自分にとって、またゲームにとっても不幸なことではあります。
 しかしそれはまた、挙がらなかったところは素晴らしいということでもあり、その点は他のゲームとは逆になるのです。


6/17(日)

 しかしながら、『たまきゅう』が再びプレイの日の目を見るのがいつになるかは、未定と言わざるを得ない事態に。
 なぜなら……

 つぶらな瞳!
 丸いあご!
 柔らかな色合いのほっぺた!
 公式サイトの素朴な絵柄とはずいぶん違う、ゲーム内キャラの躍動ぶり。そんなものを最初から至近距離で見せつけるこのソフトがけしからんのです。
 あらかじめ女の子とやりとりするものと知って遊ぶゲームなら心の準備もできようけれど、これで大展開されるとは思っていなかっただけに、驚きました。プレイすると決めた段階で、それ以上の情報は遮断してしまうのです。今回の場合は「美麗画像による、夢の世界のRPG」というのが決定打でした。
 この子たちの出迎えを喜ぶだけでなく、気恥ずかしいと感じるのは当方の年齢のせいなのか。しかし恥ずかしさを制した先に、また楽しみもあるのでしょう。
 
『トラスティベル』、頑張ります。そして、はじめまして、Xbox360。


6/12(火)

 時間を取って気が鎮まり、昂揚さが内側へ潜っていったので、それをエネルギーに『たまきゅう』の続きを。

 PC版のオフィシャルサイトから、自分の望みに沿った意図的な誤読をしていたことを、まずは認めなければならない。そこにはこう記されている:「メル(キューピッドの名前)と仲良くなるには? → 三つのカップルを作成しよう!」と。
 このPC版では主人公以外に登場する男の子は3人。ということで、主人公がヘルプに回っての三カップル同時生成は「場が最も幸せで満たされた状態」と言えます。
 だからそこを誤読した。たくさんカップルができるほど幸せであるのなら、男女1名ずつの追加によってカップルの可能性が増えたドリームキャスト版においては、四カップル同時生成こそが幸福の頂点であり、そこを目指してこそキューピッドも主人公に微笑むのだ、と。

 おそらく実際は違っていて、DC版でも原作にいた3組の作成がメルのヒロイン化につながり、DC版オリジナルキャラは『たまきゅう』のシステムを利用した独立の追加シナリオでしかないのだろう。
 PC18禁から晩期ドリームキャストへの移植に、システムの枠とキャラのイベントの許容数のバランスを再配分する、そんな調整の労力をかけるなんてあり得ないとは予想されつつも、そこが惜しくてなりません。
 と、そういうものだと決めつけてこれまでもこれからも話を進めます。その前提が違っていることを心から望みつつ。
 「追加キャラ」という位置づけでなければこの差別的な仕打ちは説明できず、そして彼(彼女)は実際に追加キャラなのです。属性「追加キャラ」って気の毒すぎないだろうか。

 そういう事情を知るために、ネタバレ回避のためにも(システムの面倒さによっぽど抗議が来たのか、オフィシャルサイト自らクリアへの道を指南している!)避けてきた精読を、詳細な選択手順だけからはまだ目を背けて、それ以外のページについて行い、ついでに移植元インターチャネルの紹介サイトも見ました。
 まあしかしインターチャネルのやる気のなさと月星組の頑張りの好対照は何だろうか。目を引いたのは原作サイトにおける各女子キャラクターの「日記」で、ことに最年少と目される双葉のそれでは久方ぶりに悶絶しました。
 ゲーム中ではお誕生会でろうそく10本立ててお祝いされる、ぬいぐるみとリコーダーが好きな、一人称「ふたば」な女の子による回想……! ざっくり斬られて致命傷を受けた思いです。
 もうコンシューマなんだからすっぱり小学(4年)生と言い切ればいいと、心から思いました。この点
ゲーム版『苺ましまろ』は偉大だった(その点だけだが)。
 ときにこの日記、実はゲーム内で言及されていた場面だったことに、読み通して初めて気づいたあたり、このゲームの登場人物並みに鈍いと言えます。お似合いだね。

 お似合いといえば、このゲームには主人公と女の子とのカップリングも用意されているとのこと。
 そっちを選んでも二人は幸せになりそうだけれど、主人公が元の立場に戻ってはその幸せを維持できないから、戻ることはできない。
 それもまた良し。初恋は実らないというけれど、そんな思いをこれまでの人生のすべてに優先させるというのなら、その決断を尊重すべきだと思います。
 いくらかつての記憶が大学生だからといって、今の容姿は子供。その状態でふさわしいおつき合いの相手は同年代の子供に決まっており、事情を知られていない限り何の問題も生まれません。
 唯一事情を知っているのが主人公の妹であるというのがまた一癖あって良い(年少化によって妹が姉に変化!)。
 ええと、説明がまだだったっけ? 主人公は超自然の力により大学生から子供に変化、見た目相応の「学園」に通って男子女子とわいわいやりながらカップル誕生とともに回復を目指す(あるいは目指さない)。そういうゲームです。

 特に主人公の主役化方面にはちっともゲームを進めていないながら、PC版の設定を知る限り、そのことごとくが筋の通ったものに思われます。
 そして、その原作の最大の問題点と個人的に思われるエロ表現が家庭用移植で削られるなら、こどもの恋愛感情の揺れを楽しむ理想的なゲームが誕生したはずだった。
 追加キャラの問題は、だからこそ画竜点睛を欠く惜しさだと感じられるのです。だいたい、レギュラーメンバーより年上を投入するというのはどういう了見だ?(←問題はそこか)

 遊びもしないで盛り上がったりせず、そろそろゲームに戻った方がいいと思った。
 美化が過ぎるきらいがあります。見落としている欠点が、遊べば出てくるかもしれない。


6/10(日)

 どちらかといえばモニターよりもVGAケーブルの賜物で、我が家はいま空前のドリームキャストブーム。
 もう、持ってるソフト片っ端からセットしてみよう! くらいの勢いあり。しかしながら、そんなおさわりプレイを後から思い返したときの空しさは容易に想像できたため、心移りはせめて未開封品一本に絞ろうと決めました。
 そして、すんなり終わりそうな小品をイメージしつつ選んだのが
『たまきゅう』
 よくここまで希望と逆を引いたものだと感心しました。パッケージで選んで失敗(←「小品」の意味を取り違えている様子)。

 主人公が見習いキューピッドとともに、カップルの成立を助けるために東奔西走するゲーム。
 正解だ! かつて『てんたま』が可能性を垣間見せてくれた、主人公がサポーター役を演じるコンセプトのギャルゲーが、こんなところにいたなんて。いや、『てんたま』もシリーズ化されているから、いつまでもド初代PS版の印象で語ってはいけないのかも知れないけれども、あのときの失望は今も思い出されます。どうでもいいことばかり覚えている。
 そんな感じで期待に胸躍らせた自分の前に、冒頭からしばらくして現れたのは、何やらたまごの殻をいじくるシステム場面、そしてさらにマップ移動画面。
 スケジュール管理ゲームだったか。相手は想像を超えて手強いようです。

 組み合わせの山に埋もれた正解探しの煩雑さと、的確に解を重ね続けて1プレイに情報を凝縮させる面白さ。制限時間(回数)内にマップを移動してイベントを集める式のゲームが持つリスクとリターンの取り合わせは、今の自分にはいささか重い。
 それでも、適当に進めてもオンリープレイは楽しめるようにできているのがこの手のゲームの常であり、実際初プレイもそうではあったのですが、ここに先ほどの「たまごの殻」システムが絡んでくると、これはなかなか厄介。
 小さなイベント2つを通過した上で次のイベントの鍵を作るシステムですが、たくさんある小イベントのどれとどれが対になって鍵となるのかが、ゲームが進まないと分からない。
 がちゃがちゃ組んだり外したり、外れが分かってロードし直したりと、適当プレイどころではないてんやわんやぶり。ああこれが真のキューピッドの試練というやつなのだなあ。
 鍵作りに正解してそのイベントが現れると、その情報は消去でき、新しいイベントが起こせるようになります。わらわらしているイベントを整理していくこの感覚は、ラインを消すパズルでも遊んでいるかのようだ。スケジュール管理もパズルのようなものだし、同質と言えば言えるかも知れません。

 一度クリアして、細かなネタバレにならない程度にと、移植メーカーには情報がないのでしかたなしに原作のPC版のサイト(月星組)へ行きました。
 そこで、「多くのカップルを作り上げることが、キューピッドのシナリオへの道」みたいなことが書かれていたので、システムとシナリオの方向が同じであることにまた感心しました。
 出来る限り情報を詰め込んでいくことがもっとも報われるというのは昔のナンパゲームから変わらないながら、主人公を当事者にしないことでこれほど正しく感じられるなんて、と、『きゃんきゃんバニープルミエール2』のことを思い出しながら感慨にふけったのでした。
 それがキューピッドの役目であり、主人公の目的でもある。

 さて、この後、勇躍DC版に戻り、こちらではキャラが追加されているために計4つとなっているカップルを1回の通しプレイで全て成立させようとどれだけの力を注いだか、そして今の心境、などについては、もう話したくないので、ここで今日の日記は終わりです。落ち着いて、続きが書けたらいいけれど。
 できるなら平謝りしますが、できないだろこれ。


6/7(木)

 モニターの設定のために、購入以来じつに久々にビデオカードの化粧箱などを参照したところ、このカードにはゲームがおまけでついていたことを思い出した。
 新機能を誇示するための画像重視のデモプレイ集だろう、大したものはあるまい、購入時はそう思いこんで見向きもしなかったのだけれど、よくよく見ればその中に
『Morrowind』の文字が。
 あのころは風と吹き流したタイトルであっても、今となっては来月には局所的に大盛り上がりを見せるであろう『オブリビオン』の前作であることを知るくらいには、Xboxシリーズは舶来ゲームの普及に与ったと感じます(←どこまで個人基準なんだ)。

 究極のロールプレイングゲームとの噂も聞く『オブリビオン』の雰囲気が感じ取れるかもしれないと、これも何かの縁ということで遊んでみることにしました。
 1人称視点をキーボードとマウスで動かす仕組みに戸惑いかつ感心しながら(マウスの視点変更がこんなに直感的だったとは)船を出て建物の中に案内されると、何やら重々しい雰囲気の人物が。
 その場において、荘厳な口調とフォントのもとで繰り広げられたのは、数々の場面を思い浮かべ、自分ならどうするかを三択で選ばせる一問一答の連続でした。
 選択肢なら任せておけと、たっぷり考えながら回答。
 そしてたどり着いたのは、あなたはローグです! というご託宣でした。

 罠にかかった小動物を助けるか安楽死させるか、母親を助けるのに身を挺するか危険から弾き飛ばすか、などなど。
 やあよく考えたひとときだった、そして適正職のお薦めつきで、まるで占いのようなゲームプレイだった。
 そこで満足してプログラムを終了した次第です。

 どうやらその職業をもって広大な世界に旅立つゲームであるらしいのですが、ついでに言えばセーブなしで終わらせたから再開するなら完全に最初からですが、異質さは確かに感じ取れました。
 こういうゲームがあるものなのだなあ。


6/3(日)

 やはり自分はソフトの国の住人なのだと、つないだら直ちに使わせてくれろと、他にいくらでも苦労があるだろうに思ったここ2日でした。
 フルHD対応モニター導入に伴う四苦八苦なら、それは喜びのひとときも思うことも出来るに違いないのに。

 なかんづく、「よしこれで解像度1920×1200 → PC側が非対応? → 調べてみたら抜け道がなくもない、かもしれない → 情報の不確実さと安定を失う恐れにおののきながら挑戦 → 期待していなかったのに成功して安堵」の一連のコンボには頭がぐらぐら来ています。
 FX5600がDVI-Iでドライバが43.45だとか。何が何やら。
 と思いつつ、この達成感はなかなかのものだとも捉えているあたり、あまり深入りしない方が良さそうです。危険な匂いがする。

 さてこれで、お迎えの準備に一歩前進です。



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