ゲーム+α日記(2010年8月)

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8/29(日)

 テレビ買ったー。
 実にテープ以来の録画体験なども試しつつ、折良く流れた花火大会の番組などを見てみると、デモンストレーションには実に具合の良い高精細さで、思わず嘆声が漏れました。この美しさ、圧倒的じゃないか。
 技術の進歩は、残酷なほどに素晴らしいなあ。

 と、今さらの感慨にふけりつつ、これまでPCモニターで映していたXbox360セットも移設し、いざプレイ。
 画面の細やかさは以前から変わらないにしても、迫力のある動画ぶりに感心しました。
 といっても、そのために『タイタンの戦い』が面白くなったわけではなく、むしろ終盤の話の駆け足ぶり(天界?までひと跳びする馬も貢献)&肝心なところは目押しで勝負、の鉄火場ぶりに、こちらからは嘆きの声が引き出された次第です。
 これが映画ならほんとひどい。ゲームで良かったと言えるかも知れません。

 この後は2周目が待っているとのこと。
 各クエストに「時間をかけてもタイミングを図ってアイテムを集める」「速攻撃破・被ダメージ減を心がけて高評価を得る」の2つのベクトルがあって、同じステージを回る動機にさせてくれているのだけれど、そういう配慮は古典的ながら良いとは思いつつも、あのストーリーのダメさ、あの主人公の発言の重みのなさに心囚われております。
 これこそが、このゲームの闇にして冥界であるに違いない。



8/24(火)

 週に一度、義務のような低いテンションで、形にしづらいゲームの遊び様から言葉を引っ張り出してくるような日々が、もし活性化されるとするなら、その担い手にふさわしいのは同じ形を持った言葉なのではないか。

 Xbox360に移植版が出ると聞き、「少子化社会に警鐘を!」的な内容を知って、これは原版に当たるのが楽しむ本筋だろうと頭の隅に置いておいたところへ、ふと魔が差して、気がつけば発注。
 合わないなら投げ出すかもと恐れながらちびちび進めて、どうやら軌道に乗ってきたので、安心して日記化する次第です。
 『W.L.O.』(
あかべぇそふとつぅ)。18禁読み物ゲーム。ああこの雰囲気、懐かしい。

 とはいっても、ある程度の時間を過ごしたというだけであって、今がゲームの序盤か中盤か全く判断は出来ない。とりあえず登場人物はだいたい覚えました(←序盤では?)。
 主人公の引っ込み思案さが、主役を演じようと未だに思えない当方にジャストフィット、程よい共感を覚えます。と、カミングアウトもさらりとしていきたい。
 しかしこの世界は主人公を必要としている。かくしてご都合主義はシステムと化し、全力で主人公をサポートするのです。もちろんプレイヤーだって尽力を厭わない。

 という意気込みに反するような選択肢に、ふと引き込まれそうになりました。
 やや季節外れの水泳大会、2つの陣営のどちらかを選ぶ場面で、しかしそこには第3の選択肢がありました。「棄権する」。
 思わずそちらにポインタを向けかけながら、その場は話の流れから選ばず、でもその選択肢のことは気にかかっていて、あるとき思い至りました。
 これは、ファミコンで『ドラゴンクエスト4』を遊んだときの感覚に似ている、と。

 『ドラクエ4』の最終章の冒頭で、主人公たる勇者が暮らす村は魔物の強襲を受け、全滅の憂き目を見ます。その際、たった一人生き残った主人公が、その寸前まで楽しいひとときを過ごしていた、今は無惨な姿をさらしている広場を見たとき、そこにはさっきまで一緒にいた仲良しの、忘れ形見となったアイテムがありました。
 そのことを知った当時の自分は、主人公を自殺させました。自分はこの状況に絶望した。その場にいたならこうすべきだ。彼にはそうしてもらおう、と判断しました。
 彼には。そこにいたのは、自分ではなかったはずです。あのときは確かに、自分ならざるものに自分の気持ちを反映させる、幸せな錯覚がありました。

 翻って、今回「棄権する」を選べなかったのは、そこまでの錯覚がもう出来なくなっているからかも知れない。
 もう少しこの手のゲームにのめり込めていたなら、迷わず第一志望で棄権していたのではないかと思えます。
 その意味で、自分も変わっているのかも知れない。
 どう見ても、この遊びっぷりは成長とは無縁ですけれども!



8/22(日)

 『タイタンの戦い』を1時間以上も続けて遊んでいると、どうにも気もそぞろというか、浮気心が頭をもたげてくるので、他のゲームのやり残しを合間に片づけています。
 心残りをなくすためにはいいチョイスかも知れません。他のゲームの、ですが。

 『ミラーズエッジ』のタイムトライアルモードで、ようやく全てのステージを選べるようになりました。
 もっともこれはゲーム内部では区切りでも何でもなくて、実績の一設定でしかありません。しかし、ほぼ同時に規定タイムのクリア評価数が、これまた実績で決められている中間(35個)に達したこともあって、やり遂げた気持ちで一気に満たされてしまいました。
 思えば、楽しくて仕方ない反面、些細な操作ミスや、ときには納得のいかない結果的なミスに腹を立て、しかしゲームを投げ出す前にどうにかクリアできる、あるいは無理そうなら早々に諦めて次のステージに向かう…という気持ちの上下動は、このゲームから山ほど提供された。
 確かにステージは一部手つかずです。しかしこの満足感は、自分を『ミラーズエッジ』から卒業させるに十分だ。楽しかった、と過去形がふさわしい感じです。
 ただ、全ステージを遊んでいないことが、リリースされている追加のダウンロードコンテンツに感謝代を払うことへの引っかかりにもなっています。本編のタイムトライアルを遊び残していて、全編タイムトライアルの追加分を遊ぼうというのはおかしなもので、むしろ失礼に当たる気もするのです。

 もう一件、『ストライクウィッチーズ 白銀の翼』にて、シューティングが絡むモードを一通り遊んだことで忘れかけていたのを思い出したので、タロット占いシーンの集中視聴を試みました。
 ストーリーモードを全て遊び終えると登場するおまけモードで、原作でそういう設定なのだろう一人が、タロットカードで運命を予知してくれる、というもの。
 全カードの正・逆位置(向きによってカードの示す内容が変わる)の組み合わせに総当たりでコメントが当てられているようで、このおかげでおそらくこのゲームで最も台詞の多いキャラクターになっていると思われます。
 幸運に喜んだり凶兆に慰めたりする台詞のいちいちを楽しみ、このキャラが好きらしい相棒絡みの台詞にときに戸惑い、タロットの図版のネタにも感心し(The Hanged ManはManでなくGalで、吊されてスカート?がまくられている)、このモードに留まらずゲーム全体を通してこのキャラがやや棒読みチックであることにも次第に慣れ、声にノイズが乗ってしまっていることを気の毒がり、と、いろいろ詰め込みながらも穏やかな時間が過ぎていきました。
 シューティングも面白かったけれど、こういうのをきちんと作るのも大事なことだよな。

 さて『タイタンの戦い』ですが、遊んでいて以前に遊んだ何かに感覚が似ていると思って記憶を探っていたら、どうやら『新・鬼武者』あたりのようでした。
 アクションのタイミングを当てれば流れるような武芸が見られるところ、それが自分で動かした結果かと錯覚できそうなところなどは、見ていて気持ちよい。遊んだことがないから挙げられないけれど、元祖の『鬼武者』シリーズはもっとそんな感じなんだろうか。
 そして、ストーリーが全く魅力的でないところもそっくり。特に主人公の言動にちっとも真実味がありません。『新・鬼武者』当時は、まあゲームを面白くするのに力を注いだんだろう、と解釈していましたが、繰り返すけれどもこれは原作つき、そちらが手薄になるはずがない。
 共通のマップを用意しておいて、クエストの都合で一部の移動を禁じるなど、どちらかといえばゲーム寄りのおかしさも目につくけれど、どうしてもシナリオ面の疑問が消えません。気になる。やっぱり映画を見るべきか。



8/15(日)

 たまには珍しく、今日遊び始めたばかりのゲームの話をしよう(←遊ぶのに注力しすぎ)。
 リリースがまだ2ヶ月前でしかないというのに安売り対象になっているのを見つけてうっかり買ってしまい、ちょうどプレイの区切りがいいところだったのでこれは遊ぶタイミングだと、
『タイタンの戦い』を飛び込ませました。
 今は王の御前試合が済んだところまで。どうでもいいところで詰まって、通算5時間ほどかかってます。

 主人公と同等サイズの複数の敵や大きめのボスに技を叩き込んでいくアクション部分はまず楽しいです。ザコといってもすぐには死にませんが、たいていの敵にはザコであっても特典つきの「とどめを刺す」フィーチャーがあり、「ダメージを与える←→とどめを刺す」の1サイクルが終わった頃に次の敵が近づいてくる、というテンポがなかなか良い。
 とどめを刺す特典は新しい武器の入手で、次から次へと手に入るものだから、一通り試すのにも飽きない。また、強化することで別のアクションに変化したりして、それが武器の数だけあると思われるので、相当なコレクションのポテンシャルがありそうです。

 そのあたりが楽しいのはいいのだけれど、このゲームの進み方がどうにも不思議です。
 なぜなら、今のところこのゲームにはクエストしか出てこないからです。

 敵を全滅させるとか数多く倒すとかの目標を与えられて、エリアや時間が区切られた範囲内で競われ、目標が達成できればおめでとう、判定とご褒美が得られて終わり。そういう閉じたステージ=「クエスト」の連続で、このゲームは進んでいきます。
 クエストがどのように並ぶか、は確かに重要かも知れません。でも、その答えを出すための問いはあくまで、「大きなメインストーリーの間に、どのようにクエストを配置するか」であって、それをプレイヤーがどう遊ぶか、という形で、間接的に解が出されるもののはず。どうしてわざわざぶつ切り感を剥き出しにしているのだろう?
 特に謎なのが、これが映画を原作に持つゲームであるという点です。映画のストーリーをそのままぶち込んで、合間にクエストを置いていく、それがごく自然な作られ方だと思うのですが、そうなっていない。これには意表を突かれました。

 この疑問に対する、辻褄の合いそうな答えは2つ。映画のシナリオがもらえなかったか、そもそも映画にも大したシナリオがないのか。
 前者ならそんなお粗末な話もないので、このゲームのザコばりにばっさりと切り捨てられるでしょう。後者なら、ゲームのできは別として、映画の再現度の観点から高く評価されるべきです。そんな映画があるものなのかという新たな疑問が生まれますが。
 これだから原作持ちのゲームは困る。このままもやもやが蓄積されていったなら、もしかしたら映画も見てしまうかも知れません。



8/8(日)

 よし。期待通りに面白くて、まずはほっとしました。
 去年末から今年初めにかけて、自分を最も熱狂させたシューティング
『0 Day Attack on Earth』を手がけたガルチが新作を出すということで、同一タイトルのダウンロードコンテンツで済ませたつもりのお布施を追加する心持ちで、題材には目をつむって遊び始めてみたのだけれど、正解。
 『ストライクウィッチーズ 白銀の翼』を楽しんでいます。

 『0 Day Attack on Earth』への不評については、配信直後のダウンロードトラブルがあったためある程度は仕方ないと思いつつ、ゲーム内容への非難の気の毒さは当方の判官贔屓のツボをつきまくりで、往年の元気があれば必ずやこの場で思い出を一筆啓上しているレベル(←元気がなくなっていることをアピールしなくていい)。
 あまりメーカーや開発者つながりは重視したくなくて、ゲームごとで出来を判断するのが常道ですが、最初の手がかりくらいにはなっていい。それが過去の実績というものです。
 案の定シューティングパートは面白くて、しかしこれは想定の範囲内といったところ。

 想定外だったのはこの題材で、そもそも目をつむるどころかかけらもその内容を知らないのは、少し前まで遊んでいた『Green Day: Rock Band』と変わるところがない。それで手を出せるんだから、ゲームという形式は有り難いものです。
 それぞれのキャラクターが特別な自己紹介もなく相互に会話を交わし、3人一組で出撃し、得体の知れぬ強敵を苦闘の末に沈めて共に喜び合う。
 初めはまったく内容についていけず、会話パートはほぼすっ飛ばして(少なくとも音声は)ガンガン進めていったくらいなのですが、ふと説明書を読み返し、少ない情報量の中から各人の立ち位置と「階級」を比べていったところ、興味が湧いてきました。
 全員が階級持ちとは特殊な、軍曹でさえ下っ端という精鋭部隊のようす(←予備知識:のらくろ)。ただ、この階級はほぼ「学年」に相当するのであろうと思い当たって、急激に納得感が広がっていった次第です。
 違うところがあるとすれば、年齢(非公表だけれど…って、これにもまたある種の納得を覚えます)と階級がリンクしなくても良くて、優秀ならあり得る抜擢が飛び級より現実的だろう、というくらいか。

 このゲームには男性が一人も出てきません。そのせいか、露骨なサービスと思われるシーンがないのです。
 ただし、ここでいうサービスは「異性の目を気にして恥ずかしがるシーン」を指しており、実際にどのような状況であるかはまた別問題。見る人によってサービスかどうかが規定されると想像されます。当方にはサービスではなかった。
 その代わりに得たのは、言うなれば微笑ましさみたいな感情でした。安らぎというか、浮いてないというか。激しい戦闘のさなかに訪れる、束の間の休息。

 以上、彼女らがどうやって飛んでいるのか、足元に目を凝らして、何やらプロペラが回っていることに気づいて推察される、そんなレベルの観察力しかない、原作を知らないもののたわごとでした。
 気がつけば、なかなか歯応えのあるシューティングパートを繰り返しプレイする過程で、最前はすっ飛ばしていたシナリオの部分も、しっかり音声つきで改めて聞き直している始末。各キャラの名前と顔も徐々に一致してきましたよ! メインの話に出てくるのが11人もいるというのに。何という関心の高さでしょう。
 ただ、これの原作に触れる機会はなさそうです。近くのレンタルビデオ屋には置いてなかったからね(←すでに興味津々ではないか)。



8/5(木)

 ぶっ続けには遊べない『ミラーズエッジ』には、これまた長時間プレイが手を痛める恐れのある音楽(ギター演奏)ゲームから『Green Day: Rock Band』との組み合わせが相性良好でした。
 いやーグリーンデイいいな、初めて聞いたけど! てな調子で、全くの予備知識ゼロから始めて、今やアルバムも借り揃えて車の中のメインミュージックを務める成り上がりぶり(当社比)です。

 計47曲は昨今の同ジャンルでは多い方ではないけれど、曲の数が多ければいいってものでもない。重要なのはこれらを気に入れるかどうかで、そのためにはまず何度か演奏して覚えるしくみが欲しい。
 ギター・ベース・ドラム・ボーカルの各パートを用意、というだけでは、その動機は生まれない。今回の『Green Day』では、「メインのギターはそこそこ歯応えある難しさ」「ベースは何とかこなせる期待感」そして意外にも「ボーカルが楽勝の安定感」という取り合わせで、それぞれが我が身の丈に合った難易度サイズでした。
 特にボーカルは、楽譜を頑張って目で追いながら、歌詞にこだわらず鼻歌に徹すれば、初見でフルコンボもそこまで難しいことはなく、ちょっと頑張れば最高評価の金星も十分に手が届き、しかも得られる点数も他の楽器に比べても高いという優遇ぶり。これは、ぜひ歌って欲しいという作り手からのメッセージに違いありません。
 もっとも、このバンドは3人構成でボーカルの人がギターも兼ねているので、歌と演奏を同時にこなせてようやく一人前という扱いなのかも知れない。器用な人なら出来なくもないかも知れません。自分なら主に「Song Of The Century」あたりで挑戦(=歌のみのアルバム導入曲、ギターは下げているだけでいい)。

 おまけの写真に、このバンドの行跡なんかがもっと解説されていたら良かったのに。一枚がどんと表示されるだけのこのモードは、まさにバンドを知り尽くしたファンのためのもので、知りたくなったビギナーには厳しい仕様でした。
 新しいアルバムが去年出たばかりの現在進行形を回顧するのはそぐわないとしても、別にその曲に必ずしも関連してなくていいから、何か話題がついていてもいいと思う。
 そういえば、歌の一部が不自然に空いていて、歌詞の上でもなかったことになっているのは、なかなか念の入った検閲だと思いましたが、この方々はあまりそういうところに頓着はしないのですね。

 当初はギターだけのつもりが、手持ちでないドラム以外できちんと一通りを演奏し、満足して終了。一ヶ月弱で卒業できる、ちょうどいい手頃さでした。
 バンドを愛する人なら、当方が見逃しているに違いない数々のネタが拾えるのでしょう。それはそれでうらやましい。



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