ゲーム+α日記(2013年1月)

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1/30(水)

 『マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス』との関わりも、卒業の時を迎えつつあります。無事に全ての曲を一通り踊り終えることができた。
 録画したものを振り返るに、よくこんな動きに追随していたと思うけれど、きちんと動けてはいないのだよな。頭では自分の動きを思い描いていても、実際には足は上がらず手は伸びず、姿勢も芳しくない。
 本職の偉大さが、ゲームを通して常に感じられます。

 そんな輝かしい存在に少しでも近づくために、まず格好から入ったとしても、そのような初心者が責められることなどありようはずもない。
 振り付けを練習し、いざ一曲通しで踊ろうとする際には、できるだけ白っぽい服へ、おもむろに着替えるようにしていました。
 その方がどうもカメラの写りがいいらしい。というより、服装次第では腕がかすれたりして、せっかく取ったポーズがそれと認識されずにNG判定の憂き目を見る…と、そのせいなのかどうかは確認しようがないけれど、カメラが捉える姿の確からしさを見るに、分かりやすい色はあるような気がします。
 そして、それも本家をたどる活動の一環なのです。なにせマイケルときたら、一挙手一投足に光を振りまき、さながら発光体のごとき外観を呈しています。
 それも当然なのです。彼はスターなのだから。輝く存在であればこそ、黒服に黒い帽子と闇に紛れるような黒ずくめであっても、光はその輪郭をかたどり、存在感は打ち消しようもない。

 プレイヤーにも、手足の動きの軌跡が画面内で光るといったささやかな力は与えられています。でも、元祖には遠く及ばない。
 なれば、せめてもともと明るくあるように、服装の色合いを工夫したとしても、凡人の涙ぐましい努力として、ゲームから認めてもらえるのではないでしょうか。

 「マイケルだから」を、ほとんど「アメリカ大統領だから」ばりの万能感で扱うように刷り込まれたことを、このゲームとの思い出として残しておきたいと思います。



1/26(土)

 しかし、前回の日記で触れた『Guitar Hero: Van Halen』1人で4人バンドプレイは、見た目こそ奇特なものの、面白さのキモである「右手・左手・足が異なるリズムを刻む」形式は、特別目新しいものではなかったことに、今さら気づきました。
 ドラムとはまさにそのような楽器であった。

 音色のことはゲームゆえいざ知らず、このシリーズにおけるドラムは、時には手足が歩調を合わせ、時には独立して異なるリズムを受け持つ、という集合離散の感じを、面白みの要に持っていたのだった。
 実は既知の楽しみだったというわけか。だからすんなり受け入れられたのかも知れない。そう思うと少し、自分の感じ取り方の鈍さにがっかりします。
 いつでも初めての気分で楽しめる、というのはいいことなのかも知れない。でも、実は経験したことで、それを覚えておらず、知っているために得られる楽しみを、初めてのものからも楽しめる能力であるかのように錯覚してしまうとしたら、それは間の抜けた話だ。
 その危険は、接したコンテンツが増えるほどに高まるだろう。罠に落ちないように、注意深くしていなければ。



1/19(土)

 週末の楽しみということで『Guitar Hero: Van Halen』の続きを遊びました。ギター・ベース・ドラム・ボーカルと全曲を一通り演奏し、ほっと一息。
 これでギター型コントローラーを使う独立タイトルも終わりかと寂しさなど感じながら、実績の落ち穂拾いにとネットを当たったら、バンドプレイ実績の解除に一人で挑む際の方針が
実績解除Wikiに載っていて、そのさりげなさに感嘆いたしました。

 4種の楽器を各人が担当して演奏するバンドモード、その中でも4種とも揃うことが前提となる課題が、このゲームにはいくつか含まれています。
 大人数が集まってこのタイトルを遊ぶなど思いもよらず、オンラインで集って取り組むものだと思い込んでいましたが、なるほどオフラインでいけるのか。
 それにしても、当たり前のようにさらっと記載されているけれど、一人バンドプレイが選択肢に上る時点で相当考えられている。それが略され、凝縮された味わいが、短い記述に込められているのです。
 つまり、両手で別のギターを、足でドラムのペダルを担当し、歌も歌う…といいたいがそれは格好良すぎで、何らかの別の音を入力させる、例えばこういった方法で、減ったとはいえ一人三役をこなすということなのです。
 やってみれば分かる、この全く別次元の面白さ。

 つまり、やってみました。こういう挑戦には心が躍る。ただ、これでまともなプレイはなかなか望めない。
 実は、きちんとした演奏にあまり期待しないで済む方法が、上記で示されていた解除方針であり、「流れてくる音符を全パートで全て弾く」という設定に対して、「一度もミスらずに弾かなければいけないわけではないので、がちゃがちゃ入力してもいいからとにかく逃さない」「1つのキーだけで演奏できるように、難易度を最低にする(これなら各楽器を手足のどれか1本で担当可能)」という補助を加えて達成しよう、という提案なのでした。
 すばらしい。何度かの検討(主に体勢をどのように取るかについて)の末に、実際に解除できて、Wikiの記載、特に余分な入力ならミスであっても問題ないことの発見に、心からの喝采を送りました。

 と、せっかく安定した一人バンド環境を構築したのだから、他の実績にも目を向けたくなるもの。
 他はといえば、「50ヒットを全員が同時に達成」「スターパワー(ミスなく弾くとたまっていく、一定時間スコアが倍になる特技)を全員が同時に発動」「そのスターパワーで全員が8倍(30コンボ以上つながった状態で出せる最高倍率)を出す」というもので、要はまともに演奏せよというものです。
 まともなプレイが望めないと、誰が決めたのか。限界は自分の心の内にあるのではないか。
 ということで、頑張りました。
 やることは、安定したコンボがつなげるパートを持ち、できればスターパワー発動の時間を稼げる間奏部分も併せ持つ曲探しと、そのパートの練習。トリプルプレイに適した、都合良く単調な曲があるかどうかが、この試みの鍵を握ります。
 もちろん、下準備だけでは足りなくて、それなりの実技も求められる。ただ、その実践に当たっては、かつてこのタイトルの遠いご先祖である『Guitar Hero 2』『3』でコントローラーダブルプレイに取り組んだ実績(当方の)が、背中を押してくれているのを感じました。異なる「実績」が手を取り合って、つながって僕らはここにいる(←一人プレイですが)。

 全てを成功裡に終えて今、達成感に浸っております。この変則プレイの圧倒的な『Schizoid』感。『リブルラブル』感とは胸を張って言えない、非ゲーセン族の残念なにわかさ。
 他のゲームを挙げることで説明した気になっているのは退化だな。しかし、あれらの「変則プレイが通常営業」ぶりの尖りかたには、いつ思い返しても感心させられます。
 それにつけても、あの実績解除Wikiの記載の味わいは深く潜りすぎている。魅力を引き出す手伝い、になるかどうか、追記をしたい気持ちに駆られています。



1/16(水)

 音楽ゲームの楽曲は、たいてい易しい順にならんでいるもの。
 それが、目についた曲を選ぶような初心者がいきなり挫折しないよう、徐々に慣れていってもらうための、ゲームとしての基本的な振る舞いだと思うのですが、どうもUBIのゲームはそうなっていなくて、『Just Dance』シリーズも『Experience』シリーズも、アルファベット順に並べている。
 あまり馴染みがないスタイルだけれど、選びたい曲の好みがすでに出来上がっているような、ファンないしライト層向けという思想の元の方針なのだろう。

 それでも、『マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス』では、時おり拍子抜けするような凹みはありつつも、アルファベット順の後半に行くほど難しい曲が顔をのぞかせてきて、まるできちんと考えられて配置されているかのよう。一難去ってまた一難の山登り気分を味わわせてくれます。
 今回は"Smooth Criminal"に大変に苦労した。
 何が難しいといって、取るべきポーズが矢継ぎ早に切り替わってついて行けないのが大きい。このゲームでは、動き続けるタイプと、そのポーズを取って止まるタイプの2種類の指示があるのですが、「止まるタイプなのに指示が次々に更新されるせいで止まる暇がない」という本末転倒な事態に出くわしました。
 加えて襲いかかるのが、もうこれはいつも通りの闇に包まれた正解挙動に、そもそも正解を用意していないんじゃないかと思えるくらい毎回NGが出るポーズ、さらに歌パートで歌詞が正しく追えていても倍率アップのキングパワーを取った瞬間にミス判定が出る罠という集団暴行ぶり。
 最後のは(その前のも?)もはやバグと呼んで差し支えないレベルの非道さであり、「この曲のキングパワーは、ボーナスタイムが消える直前という特定のタイミングでのみ無事に取得可能」であることを突き止めるまで、ほぼ絶望していました。

 ダンスについては少しでも参考になるかと、自身の録画や本物のPVに加え、「本物のPVを真似た上演風景の動画」なども視聴。これが存外役に立ったように思います。
 本人の動きなど真似できるわけもなく、そもそも動きが異次元過ぎて何をしているのか分からず見とれるだけになりがち。その点、エッセンスを拾い上げた模倣版は、何とか挙動が理解できる程度に分かりやすく翻案されていて、ゲーム中の似た動きとの照合もできるのでした。
 狙いが頂点を目指すのではなく、要点をつかむことにある場合には、トッププレイヤーよりも、自分に近めで上手な人を手本にした方が上達の役に立つ。これは、2Dシューティングゲームのリプレイ鑑賞に通じるものがあります。

 かくして、2日間の奮闘にけりがつきました。
 けりがつかずに日記の話題にしたら、愚痴が先行して、苦手意識がさらに高まるかも知れなかった。わざわざクリアへの道を自分で遠ざけることはない。
 臆病も、経験を積めば慎重な処世術となるものです(←もう少し処すべき別の世が、このゲームの他にあるのでは?)



1/13(日)

 評判は聞いていたものの縁がなかったところ、Kindle Fire向けがリリースされたとのことで、勇躍『パズル&ドラゴンズ』をダウンロードしました。
 そして早速遊んだのですが、なんという時間泥棒か。嘘を言えば、気がつけば夜、というほど時の経つのが早かった。

 ターン制バトルで題材がパネル消しもの、ダメージは消したパネルと育成要素、といえば『パズルクエスト』(遊んだのがXbox360版だったのでこのリンクで)を思い出し、実際パネルや属性やら必殺技なんかもあるところは近いのだけれど、ルールがタッチパネル用にアレンジされている。
 一つのパネルを選んで動かして色を揃える狙いですが、一筆書きのように、指を放すまではフィールド内を縦横無尽に動かせるのにびっくり。
 最初は隣とだけ、そのうち距離を伸ばせることに気づいてもまだ、一直線だけだとの固定観念にとらわれてしばらくプレイしていましたが、ふと思い立ってやってみれば、違う方向へも動かせる。そして、これなら相当自在に連鎖が組める。移動方向にあるパネルが、入れ替わるように一つずれていくことを利用して。
 そうと知ってからは一筆書きに工夫を凝らしまくり。これでゲームが有利に進められる。これではまるで普通のゲームそのものではないか。

 金の匂いをちらつかせる類かどうか、ものすごく警戒していましたが、これは今のところ全く課金の余地がない。このまま方針が180度変わって、今直ちにゲームをやめたとしても、まるで問題ないレベルで楽しんでしまいました。何だこれ、慈善事業なんだろうか? 逆に心配になってきた。
 まだ、最初にもらったモンスターは進化もして強くなっていくのだろうし、各戦闘で1匹ずつ助太刀してくれる仲間の種類の豊富さには、そういう形での広告のうまさも兼ねて感心することしきりで、長い先があることが想像されます。しかし、『パズルクエスト』の他にもう一つ、『PowerUp Forever』という全方位シューティングゲームを思い出しもするのでした。
 自機は強くなり、その証であるかのように大きくなっていくが、より巨大な敵が次々に現れ、結局は無限に続く、という、何か不条理ものであるかのようなシステムのゲーム。ネタバレすれば、大きさが変わっているのは背景だけなのでした。
 そのような世界では、自身が本当に強くなったのかどうか、自力では証明できない。どこまでも続く戦いを、どこまで続けるつもりか、勝ち負けとは別の基準で、ゲームの外から決めてやらなければならないのです。
 いや、この『パズル&ドラゴンズ』がそういうゲームかどうか、まだ判断できる段階でもないのですが。ただ、本当にそういうゲームだったなら、どこまで遊んだら判断できるものだろうか?



1/9(水)

 恒例のたしなみとして、いまやほぼ唯一見る歌番組となった紅白歌合戦などを昨年末も視聴したのだけれど、若者たちの振る舞いを見てみれば、歌担当は頑張って踊りはしないのですね。
 プロでもそうなのか。踊りはきちんと担当が分かれている。ならば、
『マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス』の歌・踊りパート分割も、ライブ進行にかなったシステムであるのだな。

 その『マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス』ですが、特に馴染みの曲もないのでABC順に選曲して進めています。"ABC"から、というのではないです(←マイケル関係で返せるのは、収録されてもいないこれで精一杯)。
 その順で初期に回ってくる"Beat It"がいきなり難しく、マイケルの何たるかをこれで叩き込まれた気分でいたのですが、しばらくしてさらに厳しい"Remember The Time"に出くわし、大苦戦。
 特に、2種ある難易度の難しい側は、曲を区切って練習を入れることができない。練習モードは易しい側にしか対応しておらず、基本の動きはそれで身につくものの、難易度変更で追加されたモーションを知るには、曲を通しプレイするしかないのです。
 これは録画環境の出番だ。一曲録ってからゲームは中断、難しいところを好きなだけ頭出しして練習に励みました。
 およそ30分の鍛錬の甲斐あって、みごと本番一発合格。
 もちろん、今回の練習のほかにも、以前に同じ曲の易しい側で散々リトライしており、その積み重ねがたまたまうまく発揮されたに過ぎないけれど、よかった。もはやゲームを終えても曲を覚え出す勢いです(踊りは短期記憶入りから揮発へ)。
 この曲は歌も複数重ねられていて、メロディーが聞き取りにくい。それは人にもキネクトにも共通と見えて、この曲の主旋律をキネクトは聞き取ってくれません。なので歌も担当。忙しくも大変に充実したひとときでした。

 それにしても、曲後半の珍妙なポーズラッシュには圧倒された。いったいどういう曲なんだろうとPVを調べてみたら、ゲームに勝るエスニックさであり、納得させられました。合わせて、ゲームでの振り付けやバックダンサーの衣装、舞台の造形にも合点がいった次第。
 こういう理解が行くと面白いものだな。ゲームでの苦労を伴うと、その味わいも倍加されるというもの。これは良い苦労でした。いやー練習って大事だな。一発合格でここまで余裕を覚えてしまう自分の調子の乗り方も興味深い。



1/8(火)

 Kindle Fire HD関連では、『Angry Birds』もさっそく登場していたので、これも文字通りさわりだけ遊んでみました。
 建物の弱点を探して試行錯誤するスリングショットのゲーム。指先の細かな移動で、鳥を飛ばす方向と勢いを決める。なるほど、というほかなく、それ以上は特に続けなくていいタイプと感じました。無人島でこれ一本と向かい合うしかなかったら、延々と遊ぶだろう。
 以前
『Wreckateer』を遊んだときに気になっていたことも確かめられて目的達成。あのときぼんやり思い浮かべていたタイトルがこれだった。

 なお、この端末が本来の用途としているらしい電子書籍については、持っているのが恥ずかしい挿絵の本などを電子的に折り畳めるのには重宝しそうに感じました。
 いわゆるライトノベル的な本は、魔が差して買ってしまったにしても、その後の始末に困る。一応は本であり、捨てるのもためらわれます。その点、心痛まず抹消できるのは優れたシステムだ。
 しかも数ページが試し読みできたりして、期待外れならその時点で決着がつく優れもの。
 どうしても現物が欲しいと思えるほど愛着が湧いたなら、改めて買うのも惜しくないだろう。そうしたくなるような作品との出会いの可能性を想像したら、なんだか楽しみになってきました。
 あらかじめ目当ての本を探すのでなく、本屋の棚を眺めるように、関連がより緩やかな集まりを閲覧できるようになったらもっといい、とは思いますが、その楽しみはここにない方が、本屋さんのためではあるかもしれません。



1/6(日)

 明けましておめでとうございます。

 先の年末にKindle Fire HDを購入し、その後しばらく、主になめこを収穫していました。
 これが新しい機械でやることなのか、そもそもこれは一体何なのだ、という疑問を常に頭に渦巻かせながら。

 タブレット状の端末を初めていじるには手頃な値段と思った以上の動機はなく、PCを立ち上げなくても・画面の方を向かなくてもネットにつないでいられることで、装置に対してまずは満足していますが、とにかく謎だったのが先述のなめこだった。
 ええと正式名称は『おさわり探偵 なめこ栽培キット』というのだな。おさわり探偵がDSのゲームだということくらいしか聞き知らず、遊んだこともない始末では関連も分からない。
 このキットでは、エサを指定して時間が経つとなめこが生えてくる。それを上からタッチ操作でなぞると「収穫」される。基本的にはそれだけ。
 より珍しいなめこを早く出すといった狙いはあるのかも知れないけれど、たくさん採るのに一番いいのは、日に何度も立ち上げて収穫すること。そんな促成栽培はされないので、時間をおいて何度も立ち上げる。
 時間をエサにしてなめこは育ち、それを収穫することで、その間の時間が形になったような、実りある時間を手に入れたかのような満足を得る。
 その時間は、なめこが独自に過ごした、普通の生活の剰余分だから得、なのか。四六時中、キットを立ち上げて様子を見ることが気になってしまうなら、気にしなければその分も集中できたかも知れない自分の活動の一部を、なめこへの思いを常駐させるという形で切り取って与えているのではないか。
 今までなかったものが生活に入ってくるのに、それまでの生活に何の影響も与えないなんてはずがない。

 どうせ自分の一部を使うなら、なめこに対しても自覚的に遊びたいと思いました。
 それにしてもいろいろ変わったものはあるのだな。



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