ゲーム+α日記(2017年5月)

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5/29(月)

 やっぱり、湯水の如くにはお金を使えないでくじ引きゲームに対峙するなら、縁を大事にするのが楽しみに大きく寄与すると、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』の直近のイベントを終えて、改めて思いました。
 またこのタイトルから縁を学ばせてもらったよ。

 昨日終了したイベントの主役の一人は、その少し前の「3千円と引き替えに、その分のくじに加えて、好きなキャラを一人選べる」キャンペーンでスカウトしてきた「堀裕子」でした。
 この手の選択制を突きつけられると、高得点を出すのに有利かどうかの視点が常に働く。ただ今回は、最終的に当プロダクションのその指針に沿って彼女を選んだのだけれど、もうそろそろ見た目なり別の観点を中心に据えてもいいのではないか、と迷いに迷っての選択でした。
 つまり、彼女にとって、うちの指名は必ずしも満場一致でのドラフト1位ではなかった。社内が一枚岩になりきれていなかった。はっきり幸福とは言い切れない被選挙権の持ち主だった。
 迎えてからしばらく、そのことが胸にわだかまっていました。

 だから、このイベントは自分に取って救世主だった。
 ちょうど自分で選んだ子が演劇上の主役を張るイベントが開催される。ならば、楽曲を遊ぶに当たっても、強さの最適化を度外視して、彼女が常に一員を占めるような組閣で迎えることが、盛り上がりに乗ってわだかまりを解消させられる好機ではないか。
 それが彼女の幸せにもつながると信じて、精一杯の善戦メンバーで10日間を戦いました。

 ひたすら回数をプレイして累積ポイントを積み重ねるのはあまり好みのプレイスタイルではない。やはり難しい曲を首尾良くクリアし、高得点を得て、良い色のトロフィーを手に入れたい。これがこのゲームに対する自分の動機付けです。
 ただ、ベストメンバーで臨めない以上、それも封じられたと思い込み、課題曲の上から二番目の「master」難易度をフルコンボして到達できた、上から二番目の「銀トロフィー」で、今回は納得しようと思っていました。
 おそらくは納得していなかった、当の堀裕子嬢のやる気をそっちのけに。

 彼女のキャラクターを特徴付けるのは、自ら「さいきっく」と崩し気味に主張する超能力。スプーン曲げに始まり怪しげな儀式に終始する彼女は、しかしその胡散臭さをはじける明るさ、というよりいっそアホの子的な開放感で吹き飛ばします。
 正直なところ、この属性で話を作るのは難しそうで、未だにピンと来る性格が既存のエピソードからは伝わってこないのですが、とにもかくにも元気さは把握できた。
 そして、それだけでは不満だっただろう彼女の渾身のさいきっくによって、最強難易度の「master+」への挑戦で、フルコンボこそできなかったものの、序盤そうそうの失敗以降、実に872コンボを積む奇跡がもたらされ、トロフィーが一番いい色へと変わりました。
 いやきっとそうに違いないよ。中盤のコンボカッターであるところの、左右の手で右方向に同時に二度フリック→左右でクロスさせるようにフリック、という流れが、2割程度しか成功しなかったダイナミックな動きの通りにつながって、その後一度もミスなく乗り切れるなんて。
 やれるつもりではいても、30回のプレイを通して1度しかつながらなかったのだから、これは幸運が舞い込んできたと思ってもおかしくはないだろう。そして、その幸運に少しでも理由があるのだろうかと思いを致したとき、まさに超常現象を専門とする底抜けに明るい子が、普段に似合わない真剣さをそのまん丸な眼に宿して、ステージからこっちを見ているのに気づくのだって、そんなに時間はかからないはずだ。

 なーんて。
 正直なところ自分はチキンな下っ端なので、誰かの専属プロデューサーになって苦楽をともにしようという覚悟は持ち合わせていません。
 ただ、得体が知れないと今まで思っていた迷信好きのあの子に、少しは近づけたのではないかとは思います。
 満足できるスコアが出た後、今回のイベントの報酬でもある別のカードのこの子を含め、5種類の裕子が手元にありました。だから、スタメンを彼女で埋めて、残り少ないイベントの終盤はずっと、普段はオフにしているプレイ中のキャラのかけ声も聞こえるようにして、流しプレイをしていました。
 5名の同一人物が、けたたましく、うるさく、元気で、思わず笑ってしまうようなかけ声をかけ続け、ステージを独り占め。イベントの終わりを惜しむかのように聞こえて、もう少しこの時間が続いてもいいのにと感じていました。
 それでもきっちりと終わりが来るのは、ある意味、プロデュース期間が1年で強制的に打ち切られるいにしえのアイマスの片鱗なのだと、牽強付会することもできるだろうか。
 あるいは、そうやってむりやりに話の辻褄を合わせるよりも、彼女をそのままに受け入れるよう努力することが重要なのではないだろうか。下っ端とはいえ、プロデューサー業は難しいものですね。



5/14(日)

 今月前半の『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル』のイベントは、このゲームの他のイベントとは一線を画した「スコアマッチ」で、期間は明日まであるものの個人的には今日で切り上げ、その方が得になるという変わったものです。
 これに参加する人たちの挙動も加味するとそうなる、というべきか。

 他のイベントが、10日間前後の期間内で最も高いスコアを競うのに対して、スコアマッチは毎回のスコアを4人の中で競います。
 最高点と平均点を競う違い。
 どちらもメンバー9人の能力が高い方がいいのは前提として、最高点を叩き出すのに必要なのは母数、一方、毎回のプレイでスコアを安定させるのに重要なのはやはりミスが少ないことです。毎回フルコンボなら一番いい。

 いつものエンジョイプレイから少し、ノーツの移動速度に調整を加えたり体調を整えたりなどしてフルコンボチューニングで進めたところ、他のイベントよりずっと高い順位に届きました。いつもなら6000〜7000位のところを、驚きの1000〜2000位台。
 最後の1日が経つ間にリアルタイムで順位は下がるにしても、いくら何でもこれはできすぎだと思ったので、フルコンボがどれくらいありがたいかをざっと見積もってみました。
 コンボによるスコアアップの仕様は、コンボがつながるほど基本点におまけがついて高くなるというもので、段階的に増え、200コンボ以上だと20%増とのこと。
 たとえば、1ノーツあたり1000点が取れるユニットで、500ノーツの曲だと、200〜500コンボの間で1000×0.2×(500-200)=6万点が増分となります(段階の厳密さを無視していて不正確ですが、それは後も同じで、ざっくり計算です)。
 これが、200コンボでミスすると、また1からやり直しになって、追加スコアは半分くらいになります。よって、1ミスで失う点はこの条件だと3万点。
 ユニットの強さ、曲のノーツの数、どこでコンボを切るかで計算は変わりますが、おおむね3万点というのは目安で良いのではと思います。

 この3万点を、ユニットを強化するだけで底上げしようとしたら、どれくらいかかるか。
 現在のルールだと、一番分かりやすいのは、スコアアップの能力を持つ最高レアのURキャラを1枚くじで引き当てて、スキルレベルを4に上げてチャームのスキルをつける、ことかと思います。
 3色あるうちそのカードの色なら、スコアアップは同程度。また、他の色のチームに連れて行ってもそれなりの働きができる。
 URの能力は(他のカードも同様ですが)スコアアップ・判定強化・回復の3種類あるので、大まかに1/3で引けるとしましょう。UR自体の排出率は1%ということなので、1くじ当たりの当選確率は0.33%。
 1枚来てもおかしくない期待値は、300回分のくじに相当します。11回で3000円として、300/11*3000で8万円強。
 今すぐ強化したいと思えば8万円かかることを、技術でカバーできるという試算になりました。

 もちろん、本当に8万円を払う必要があるケースはちょっと考えにくく、お金の代わりにプレイ期間を積み重ねていけば、じっくり強化していく過程で、そのような強さに到達することもできます。これはただの手すさびの計算。
 それでも、それくらいお金を足してようやく今回のような順位に届くのか、ちょっと見積もりが甘くてさらに多額が求められるのではないかとも思えて、毎度のプレイでフルコンボを収められたなら十分満足すべきではないかと感じています。
 そもそも、本番に至っては自分のできることなどそれしかないのだ。人事を尽くした上で天命を待ち、それで負けたなら仕方ないではないか。

 1回のマッチ終了時に各メンバーのスコアが開示されますが、それを見ると、自分がフルコンボできなかったら順位を1つ2つ落としていたであろうマッチは山ほどあったので、その1つ1つの積み重ねで分不相応な順位にも届いてしまったのだろうと思っています。
 後は、イベントの終わりが迫るほど、プレイの累積でももらえる別の景品を目指して皆が追い込みをかけ、その中にはとてつもなくすごいユニットを揃えている人たちも紛れているのだから、そんな修羅場に居合わせて巻き込まれたくないという事情もありました。本当に優れた基礎体力の前では、技術の差など些細なこと。
 夏休みの宿題を最終日に頑張るのは世の常、人の性。早く切り上げて得になるのはそういう理由です。

 お金を出すのか、腕を磨くのか。後者を受け入れてくれる余地があるのが嬉しいところです。何より自分が楽しい。
 今回は最後など半ばフルコンボの強迫観念めいたものを感じてやや苦しかったですが、たまにならそういうプレッシャーも良いのではないかと思います。たまにならね。



5/7(日)

 今年のゴールデンウィークにおける『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』のサービスぶりは、それまでと比べて、プレイヤーへの還元色が格段に強い大盤振る舞いでした。
 少し前の「スカウトチケット」(期間限定でなくいつも出る範囲ながら、最高ランクのカードを選べる貴重品。期間中に10回分のくじ引き代に追加して提供される)のキャンペーンが何週間か前倒しされたところから、ちょっと様子がおかしかったけれど、今回追加された「一日1回ただでくじが引ける」なんてことは、これまでのこのゲームでは考えられなかった。逆に不安になります(←飼い慣らされている)。
 その運営からのオゴリくじでも、少なくとも現金払いのそれと同じものが当たる可能性があることを、早くも初日で体感したから、余計に不安が募りました。もちろん嬉しいのだけれど、できれば、これを目当てに6桁の課金を敢行する熱心なプロデューサーのところに届けてあげられればいいのにと、せっかくの縁なのに生かし切れないような不憫さを覚えたりもしたのでした。

 不意に訪れてくれたそのキャラ「櫻井桃華」は、性能面で言えばうちが不足していた待望のコンボボーナス(ミスなしを連続していくとボーナス点が入る)能力持ちで、最初は大いに喜びました。しかしながら、よく見ていくと、能力の内訳(発動する秒間隔)が、現在主力にしている別キャラと完全に重なってしまっている。重複分は消えてしまうため、両者を併用するのは無駄が多くて賢明ではない。必然的に、彼女の一線級での出番は望めない。
 そう思って、残念に感じながら、育成枠での登場に留めていました。
 ところで、彼女の基本能力は、まさに開催中のイベントにぴったり即している。試しに、一軍の脇役ではなく彼女を主役に据える構想でメンバーを集めてみると、客観的に見てベストとは言えない(能力の得意不得意が揃っていない)にもかかわらず、それなりに戦えそうだ。
 かくして、一軍メンバーとは別のタイミングでの登場の機会を窺う役が彼女に担わされました。具体的には、赤青黄の3色どれがテーマになるかがランダムなイベント曲で、赤が来たときだけ彼女の出番が訪れる。他の二色は従来通りの一軍が担当する。

 ドラマは起こりました。控え扱いしていた彼女のチームが、他の二チームを出し抜いて、最高スコアを叩き出したのです。
 一軍には、コンボが切れるというスコアにとって致命的なミスをある程度フォローする「オーバーロード」能力持ちが帯同しています。赤チームにはそれがない。このハンデキャップがありながら、イベントが終わろうとする本日現在、課題曲の最高難易度をフルコンボでクリアできたのは赤チームが主役を張ったとき、その1回しかありません。
 今回の課題曲は自力にはちょうど良い難しさのようで、頑張ればできそうな雰囲気は当初からあった。それでも1回しかノーミスを達成できていない。
 それが、能力によるフォローを見込めない厳しい条件下だったことを思えば、必ずしも諸手を挙げての歓迎ムードでは迎えられなかった桃華嬢がレギュラーを奪うための意地を見せた、というストーリーが成り立ちそうです。

 プレイするのは全て自分なのだから、そんなキャラの心情の忖度などおかしなものだ。それは重々分かっています。でも、この不条理なくじシステムを通ってやってきてくれた縁をむげにするところだった自分に、ゲームの楽しみ方の基本に戻るよう諭された気分になったのも事実。
 運勢に振り回されないよう、課金の闇に飲み込まれないよう、どう振る舞えばいいのかのヒントが、そこにあると思いました。
 この金色トロフィーは、彼女のために。ほろ苦くもためになる体験として覚えておきたい。



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