ゲーム+α日記(2022年8月)

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8/17(水)

 『東方ダンマクカグラ』を遊び始めてそろそろ1ヶ月、だいたいのゲームの流れも分かってきたし、この間ちょうど件の親戚に会ってこのゲームのことを聞けたりもして、それでもなお、どうやってこのゲームで集金しようとしていたかが見えないままでいます。
 それがサービス終了の答えだとも思える。

 このゲームはいわゆるソーシャルゲームの一般的な課金スタイルを一通り備えていて、キャラを引いたりゲームを有利に進めるための定期券があったりします。
 しかし、子供にとって既に与えられた世界をより便利にしようという発想はなかなか生まれてこない。手持ちの環境を最大限に生かして楽しむことに精を出すのが彼らの在り方のように見える。そしてそれは健全な遊び方だとも思えます。
 金払いに関してきちんとしつけられた2名のサンプルから一般化するのは強引すぎるとは思うけれども。

 サービス終了の告知を受けて『ダンカグ』から既に『プロジェクトセカイ』に移ってしまった親戚の子のプレイスタイルを見るに、リアルマネーでないゲーム内資産を消費しての楽曲開放さえにも慎重でした。サンプルを聴きまくって、結局どれにも手を付けずに戻ったりしていた。
 片っ端から開けていけばいいじゃないかと思うのは結果の見当がついているからだろう。時間をかけて集めたものが減るのは本能的に嫌なんじゃないか、それを超えるメリットが見えてくるほどゲーム慣れしてこないとおいそれと使えないんじゃないかと思う。エリクサー症候群とも言える。
 ましてやゲーム内に存在しないお金を使って便利に遊ぶか、強くなるかということに、頭を働かせないんじゃないだろうか。目の前にある音符を押すこと、キャラがしゃべったり動いたりするのを見ることで十分なんじゃないか。そういうものだと思って、行動次第でさらに広がる世界があることまで思い至らないんじゃないか。

 もちろん大人は違う。どこまでが無課金に許された範囲なのかが見えてくるし、どのくらいの金額がプレイの幅をどれくらい広げるのかも確率計算で分かってくる。
 その上で、ゲームが楽しいから謝礼としてか、キャラ目当てにつぎ込むのか、好成績を挙げたいのか、何かしらの目的をもってお金を払います。
 ほんとにねえ、ゲームを遊ぶこと自体を目的にしていたアーケードの文化は今にして思えばずっと真っ当だった。

 そして、もし奇特にも手持ちのお小遣いを使いたいと思う子供がいたとして、それを実現させるためのハードルはけっこう高い。そのことを親に説明できるのか?
 説明なんて経ずに無分別にお金を使わせるスタイルは詐欺だから論外として、ゲームに対する思い、ないしはリターンをきちんと理解してもらえるように話せてスポンサーから出資してもらえるならその情熱は尊敬に値するけれど、ほとんどは無理解に遭って挫折するだろう。
 小遣いが電子的に支給されるようになったら状況は違っていたかもしれない。今のままでは現金をこのゲームに払えるよう変換する機会がない。子供だけに注力して成り立たせようとする商売は10年早かったんじゃないかと思います。
 かといって大人が注目するほどのストーリーでもなく、ゲームシステムに光るものもなく、無難にまとまった感じでしかない。

 何よりいただけないのは、その気になれば延々とプレイすることがイベント上最も有利になるというスタミナと報酬の関係、もっと言えばスタミナ0でプレイして何がしかの報酬を得られてしまう設定。何を考えてこうしたのかさっぱり分からない。
 こんなんならただ遊び続けようとしか思えないでしょうに。時間をお金で買いたい需要は社会人に強くあるのだけれど、それを真っ向から否定して見せる強気な姿勢、これでは大人の加護は得られません。スタミナ0でプレイさせたいならプレイ自体を報酬にして、アイテムは何ももらえないようにすべきでした。
 明白なマイナスはそこだけ、といっても重大な設計ミスだけれど。それ以外は手堅くまとまった感じ、どんぐりの背比べながらプレイすること自体が一番の魅力なゲーム。
 だから自分は定期券までなら買おうと思えて、それ以上の出資はためらわれた。
 飛び抜けて優れてはいないだけで平均点は超えていると思うし、決済システムの巡り合わせもあるかもしれないから、作り手さんには折を見てまた頑張っていただければと思います。それでも近々に遊び放題のゲームを作りたいなら、次回はコンシューマで出すのがいいと思う。



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