ゲーム+α日記('99年9月)


9/30

 テンポを変える演出で思い出したのが「ファイナルファンタジー5」のピアノを練習するイベント。鍵盤に慣れてきたころ、遅いメトロノームを途中で止めてネジを巻き、アップテンポで練習するってのがあって面白かった。
 でもメトロノームの拍子は普通おもりを動かして変えるものだなあ。少なくとも10年前は(前過ぎか)。

 良いゲームだったFF5の思い出に浸っていたら、熟達最終段階で弾きこなす曲をスクウェア謹製だと信じ、街中で突然聞こえたこの音楽に「あ、FFの曲だ」と大喜びしているのを友人に聞かれた、という恥もついでに思い出してしまった。


9/28

 「Kanon」の曲が平時のBGMに最適、というgMの記事は正しくないと思う。
 運転中に聴いているとその曲に付帯してわき上がるゲーム内の場面によって注意力が妨げられるし、労働意欲を著しく下落させるので特に朝方の試聴は戒められなければならない。

 もっとも、物語終盤の盛り上がる局面をその気になって(重要)思い起こすことで、ある程度自由に目元に潤いを与えることができるのは便利。
 長時間モニターを見つめる作業中のドライアイ防止策、また黒板の文字が遠くからでは見えないときの即席レンズ代わりとして重宝しています。


9/27

 オルゴールを思わせる音色を用いてゆったりとした曲調にする。
 曲の終わりではテンポを遅くする。それが、ゼンマイの徐々にゆるむ様子を想像させる。
 そして、読み込みのために曲が中断している間でネジが巻かれたかのように、やや間を置いて再び同じ曲が、正常なテンポで鳴り始める。

 CD-DAでループする曲を聴かせる演出ってあるものだな。
 全曲この調子ってわけにはいかないけれど。


9/26

 ダイエーが優勝したので何か買いものをと出かけてみたら店の周りはぎっしりと車の列。30分ばかり牛歩戦術につき合ったあげくに駐車場に空きがなく、嫌気がさして退散した。
 せっかく、なぜかライフワークになりつつあるシルバーガンのプラクティスステージ限定プレイ(最近ほんとそればっか)で区切りの5012万点に到達した自分にご褒美をあげようと思っていたのに。

 「Kanon」のシナリオにそんなにあっさりと感動していいものかどうか迷ったので、ちょっと違うかなと思いつつ、名前だけしか知らなかった有吉佐和子の「恍惚の人」を読んでみる。
 そうだよな実際はこっちだろうなと思った。醜いところを一切カットした上澄みだからこそセンチメンタルになれるんであって、それに四六時中直面し続けなければならない当事者にしたら物思いにふける暇もないはず。
 ゲームだからそれでもいいんだろう。自分は両方知ることができて良かったけれど。


9/25

 避け続けていても運転への恐怖は減らないからと、思い切って隣町まで車で出かけることにした。前に「気分転換にドライブ」なんて書いたけれど、知った道を巡るのと初めてのところに地図を頼りに乗り込むのでは緊張の度合いが違う。

 車中のBGMとして聴いてみたのが、借りものであるところの「Symphonic Suite AKIRA」(芸能山城組)というテープ、なのだがこれが奇怪な代物で、お経を唱えたり「ぴょん」「ぽろん」という肉声がばらまかれたり、といったようなのが延々と続くのでまたもや気が滅入ってきた。映画の「AKIRA」ってこんなんですか。つーか「AKIRA」自体全く知らないけれど。こんなものを貸すとは嫌がらせに違いない。
 と憤慨する合間にまたもや道を間違える。だから標識が見えたからって即ハンドルを切るなってば。標識はその標識の奥の道を指図しているというのがまだ分かっていないらしい。

 ま、しかし適度に緊張していれば事故は起こさずに済む、ということで納得しよう。無事到着。最初の城周辺でレベルアップに励んでから初めて遠出をした気分。
 ドラクエだったら帰りはルーラで一瞬、次に来るときもルーラで済むのに、でも休日に時間を割いて来るほどに興味を引くものが何もない小さな街だったからルーラのリストには入らないかも知れない、などと失礼なことを考えながら帰路についた。

 昨日更新したシルバーガンネタにちょこっと手を加える。


9/24

 東京ゲームショウではシルバーガン攻略CD-ROM「LINK」が販売されていたことを思い出す。
 もしかしたら「LINK」の奥付を見てこのページに来て下さる方もいるかも知れないのに鬱々としたりひざぱだWith YouだKanonだと言ってばかりなのもいかがなものかと思ったので(そんなには言ってないけど)、シルバーガンページを更新してみる。
5012万点への道半ば
 題は「5012万点への道かも」とどちらにしようか迷ったが、5012万点と聞いて反応してくれる人が3人くらいしかいないだろうからやめました。
 あとシルバーガンリンクも更新。


9/23

 昨晩から今日にかけては久々にずっしりと落ち込んだ。自分のコミュニケーション能力はどうしてこうまでかたわなのか、自分から見てさえ奇異に感じられる己の行動はどう説明できるか、それはどのような信念に基づく行動なのか、そもそも自分に信念などあるのか、と過去に遡る旅を始めたら寝られやしない。
 気分転換にドライブなどして河原の傍らにたたずむ始末。事故らなくてよかった。

 そんな重い気分もゲームをすれば薄れていくけれど、でも悩みは消え去るわけじゃなくてただ見えなくなるだけ。一時的に記憶から姿を消すだけ。
 しかもそんなゲームの裏効用を自覚した上で、ここ数年はあえて遊んでいたように思う。
 こんなこと社会人の抱える悩みじゃない。ほんと馬鹿なんだから。


9/22

 ここ一週間ばかり「Kanon」というゲームを遊んでいた。

 この一行にのしかかるこれだけのためらいは何なんだろう。「ひざぱ」であんだけ騒いで平気なのにどうして。

 泣かせるストーリーということで初めのうちはだまされまいぞと身構えつつ読み進めていったけれど、途中で感動しようしようと自分の気持ちをし向けていったのはどういうわけか。

 同時に買ったのが「雫」&「痕」のリーフコンビ。急激にノベル旋風吹き荒れる。

答1:18禁というレッテルに惑わされているから。
答2:泣きたかったから。
答3:gM4号の記事にそのまま乗っかる。

 あーあ。もう。


9/20

 はああ楽だ。
 これからは「ゲーム+α日記」で行きます。ただ更新頻度からすると「日記」にはなり得ないなあ。

 先週末に行ってきた東京ゲームショウの話題をだらだらと。
 土曜日で小中学生の入場時間制限(午後2時以降)があったせいか、先日の夏コミの印象が強いせいか、予想したほど混んでいなかった。
 行く前はPSもドリキャスも持っていないのに新作情報なんて見に行っても役に立たない、と醒めていたけれど、意外と楽しかった。

 PSのコントローラーを久々に握る。
 「ドラゴンヴァラー」は大きなドラゴン相手にばっさばっさと斬りつけていくのが楽しい。でもリアル系なグラフィックの中で二段ジャンプする主人公の図はなんだか笑える。
 せっかく来たのだから一度くらいイベント気分を味わおうと「ドラクエVII」のプレイ待ち行列に並ぶ。約30分の間でもらったPS2のパンフレットを眺める。そういえば展示していたレースゲームは太陽光がずいぶんしっかりとその存在を主張していたなあと思い出しながら動き出した列についていくと、近くのモニターにGB版「ドラクエI・II」の画面が。目はそちらに釘付け。ストーリーさえ忘れていればかなり遊びたくなる気持ちをそそられる。ゲームショウで一番印象に残った画面だったかも知れない。
 やっと巡ってきた「ドラクエVII」5分間のお試しプレイ。町中をぐるぐると視点を回しつつ徘徊していたら時間切れ。何もできず無念。
 しかしほとんど見下ろし画面なのに、ドアやアイテムを見つけるために視点を変えさせるのって無駄に面倒なだけな気がする。視点を変えるのって目が回ってうっとうしいし、中途半端に傾けるとキャラが建物に引っかかったりしていらつくから、普通に探して見つかるマップにしてほしい。
 テイクバックした画面では身動きできない、ってのは当然直るのだろうな。

 遊んだのはそれくらいだったか。画面で目を引いたのは丁寧なドット絵の「ヴァルキリープロファイル」と、罠を外すとポリゴン宝箱がおもむろに開く「ウィザードリィDIMGUIL」ってそれ意味あるのか。
 雑誌で記事を見て熱が出そうになった「チョコボスタリオン」を一目拝もうとスクウェアブースに足を運ぶも見つからず。探し方が悪かったのか。
 スケールの大きな二番煎じ、「アートカミオン芸術伝」のイベントを見ていたらあまりに場違いなコントだったので耐えきれず退散。あれは呼んだスタッフが悪い。呼ばれた方は一生懸命やるしかないもの。デコトラ一台丸ごと展示には男気を感じたものの。
 ふらふら歩いていたら急に人の流れに巻き込まれて、なすがままに押し込まれたのはNECインターチャネルのブース。ついでだから下敷きをもらう。実用品は何枚あってもいい。でも絵柄が「セングラ2」に「メルクリウスプリティ」じゃ会社では使えないなあ。
 あと一枚、別の場所でエニックス製品がプリントされた下敷きをもらったけれど、初めて見た「ドラクエVII」の人間キャラのブサイクさに驚く。彼らが後半どのように化けるのか楽しみ、と勝手なことを考える。

 滅多に寄らない幕張だからとゲーセンを探したが見つからず、帰りに地元で「怒首領蜂」をプレイしたら1面で全滅した。
 自分に少しでもあったと思われるある種の技能は着実に失われ、その代わりに得つつあるものとは。
 かなり残念な取引をしているように思えた。



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